「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第35節 福岡-大宮】「今日のような試合をしっかりと残り7試合につなげていきたい」/井原正巳監督

2018明治安田生命J2リーグ 第35節
日時:2018年9月29日(土)18:04キックオフ
会場::レベルファイブスタジアム/7.388人
結果:アビスパ福岡 3-1 大宮アルディージャ
得点:[福岡]城後(1分+2)、[大宮]大前(48分)、[福岡]城後(71分)、山瀬(84分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日、台風が近づいている中、大勢のサポーターが駆けつけてくれました。そういう中で、なんとか勝ち点3を取ることができて本当に感謝しています。
今日のゲームは、大宮さんと勝点が同じということで、前節、我々はウイークデーで京都に敗戦した中で、切り替えることとコンディションをしっかりと戻すことを前提に準備をしてきました。また、今日のゲームは新日本製薬さんのマッチデーということで、我々にとってはパーフェクトに近いゲームだったと思います。前半から非常にアグレッシブに守備のところも行ってくれましたし、後半は1失点、開始早々に取られてしまいましたが、そのあともしっかりと点を取りに行く姿勢、そして、最後まで集中して大宮さんの攻撃を粘り強く守る、そういう集中力の高いボリュームのあったゲームだったかなと思います。ただ、まだまだ我々の置かれている立場は、残り7試合、厳しいですし、上を追いかけていく立場なので、今日のような試合をしっかりと、10月の4試合、11月の3試合、残り7試合につなげていきたいと思います」

Q:今日は城後選手が大活躍でした。彼を先発で前で使った理由と、改めて、今日のプレーぶりについての評価をお願いします。
「城後を前で使ったのは、彼のゴール前でのパワーと言いますか、クロスへの入り方であったり、背後を取る動き出しを含めて、そのパワーが必要だということ、ここ数試合は木戸を先発にしていたのですが、過密日程のところもありますし、彼自身、大宮との前半戦の対戦ではボランチでプレーをしていたんですけれども、その悔しさも多分持っていると思いますし、そういう中で、彼のパワーがこのチームに必要だなということで先発に起用しました。しっかりと、その期待に応えてくれたと思いますし、相手の脅威になっていたのかなと思います」

Q:後半に入って同点に追いつかれましたが、そのあと選手交代をしながら徐々に落ち着きを取り戻してきたという印象があります。選手交代の意図を聞かせてください。
「自分たちの奪ったボールのミスからの失点ではありますが、少しずつ前がかりになって、ボランチの背後であったりを使われ出して、少しピンチを招いたというところと、前へ行くパワーがなくなってきた中で、やはり、ボールをしっかりと保持しながら前へ運びたいというところで、レオと山瀬を最初に投入しました。そういう中で、彼らが起点を作りながら、レオの場合は背後に飛び出してスピードを生かしながらというところで、後半に1失点はしましたけれど、そのあと、なんとか我々のゲームに、またリズムを持っていけたのかなと思います」

Q:城後選手、山瀬選手がゴールを決めて、チームが苦しい時にベテラン勢がすくってくれたというのは非常に大きいと思います。
「彼らは経験が豊富ですし、何を要求されて、この時間帯、またこのポジションで何が必要かというのが分かっている選手です。城後の場合は先発でしたけれども、山瀬の場合は、前節は先発、そしてその前は途中から入って、SHであったり、ボランチであったり、いろんなところをこなせる選手ですし、サッカーIQと言いますか、非常に要求していることを理解して、どういうプレーをするかということを考えながらやれる優れた選手なので、そういう意味では、彼らベテランがしっかりとチームを引き締めてくれたり、流れを変えてくれたりという役割を果たしてくれているのかなと思います」

Q:今日で勝負の9月が終わりました。内容、結果を踏まえて9月を総括していただけますか?
「3勝2分2敗というのは決して望んでいた形ではありませんし、物足りない結果ではあります。また、チームが目標としていた84という勝点には届かない状況ではあります。ただ、後ろ向いても仕方ないですし、残りの7試合で優勝、昇格という望みは自分はまだあると思っています。9月で勝ち切れなかったゲームというのは、守られた中でどうしても点が奪えないゲームが多かったのかなと思いますし、自分たちのリズムでゲームは支配している中で、イージーなミスからの質点であったり、カウンターからの失点というものが、この7試合の中ではかなり多かったと思います。そういうところは残りの7試合で修正していかなければ昇格はないと思っていますし、攻撃のところは複数得点、3点のゲームが3試合あるということはプラスに捉えて、ただ、無得点のゲームもありますし、そういうところは、毎試合、相手チームのやり方、守備の特長というものをより分析しながら、しっかりと残り7試合、どのチーム相手でも、我々の攻撃からゴールを取っていけるようにしていきたいと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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