「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第37節 山口-福岡】「可能性がある限り、最後まで目標に向かってやっていきたい」/井原正巳監督

2018明治安田生命J2リーグ 第37節
日時:2018年10月13日(土)15:33キックオフ
会場::維新みらいふスタジアム/7,015人
結果:レノファ山口FC 0-1 アビスパ福岡
得点:[福岡]松田(10分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日、福岡から隣県ということもあり大勢のサポーターが駆けつけてくれました。本当に素晴らしい応援をしてくれて、なんとか勝点3をプレゼントすることができて良かったと思います。
今日のゲームは残り6戦のうちの最初のゲームで、我々の置かれている立場は、勝ち続けていくしかないということで、どんなゲーム内容であれ勝点3にこだわっていこうということでゲームに入りました。前半は非常にいいゲームの入りをして、PKの失敗もありましたけれども、その後、しっかりとゴールを奪って、我々のゲームだったと思います。後半は少しずつ押し込まれて、なかなか前に行けずに、内容的には完全に山口さんのゲームではありましたけれども、しっかりとゴール前を閉める集中力を保った守備というのは、90分間、できたと思っています。もちろん、内容的には後半は不満がありますけれども、ただ、長いシーズンでは、こういうゲームで勝点を積み重ねていかなければいけないゲームが必ずあるので、今日がそのゲームだったと思っていますし、そういう中でも、選手は最後まで戦い、久しぶりの無失点のゲームだったと思うので、そういう意味では、なんとか粘り切れたかなと思っています。これで残りの5戦につながったわけですけれども、一戦、一戦、またいい準備をして、可能性がある限り、次のゲームで勝点3を積み上げて、最後まで目標に向かってやっていきたいと思っています」

Q:今日はとにかく勝つことが最優先でしたが、残り5戦も勝ち続けなければいけないというところで、次に向けて生かすことができる反省点、改善点は、どんなところになるのでしょうか?
「攻撃のところで、それぞれ対戦相手によって対策、準備というところは変わってきますし、今日は、そういう部分が特に前半はしっかりと出せたところはあります。ただそれが、やはり続かない、後半も同じような形でできるチームとしての組織力というものを持ってゲームに入っていかなければいけないと思うし、誰が入っても、そういうところを意識して90分間やることが大事になって来ると思います。
守備に関しては、想定していた山口さんの攻撃というものを、全員がしっかりと把握しながらハードワークしてくれていたので、やはり攻撃のところの後半の部分というのは修正していかなければいけないなと思っています」

Q:2戦連続でゴールを挙げていた城後選手をベンチスタートさせて、松田選手を左、ドゥドゥ選手を真ん中に持ってきましたが、その狙いと、決勝ゴールを挙げた松田選手の評価を聞かせてください。
「今日のポイントは、サイドでどちらがイニシアチブを取るかと、決定的な仕事ができるかだと思っていたので、そういう意味では、相手のワイドを抑えつつ、攻撃のところで飛び出す、90分間、献身的に両方ができる両サイドにしました。リキ(松田)もそうですし、インスもそこは本当に90分間頑張ってくれたと思いますし、サイドのところが一つポイントになるというところではゴールも挙げてくれました。守備のところで追われる後半になりましたけれども、十分にチームのためにハードワークしてくれたと思っています」

Q:3人目の交代で實藤選手を入れましたが、あそこは守り切るということだったのでしょうか?
「コマは、その前のプレーで打撲があり、また、山口さんが、だいぶ長いボールを入れていましたし、後半は特にサイドチェンジも含めて斜めのボールを入れてきて、その競り合いも含めて疲労というものが見えたので、高さもあるサネを入れざるを得なかったというところはあります。システムはそのままの形でいっていたわけですけれども、両SHが下がりすぎてしまって、5バック気味になっていたところはあると思いますが、少し早い時間ではありましたが、しっかりと守備を固めたいという意図はありました」

Q:松田選手は久しぶりの出場で、ゴールも挙げましたけれども、守備での貢献度が高かったと思います。彼の守備面での良さというのは、どういうところにあるのでしょうか?
「チームの守備のやり方というのをしっかりと理解しながら、どんな対戦相手であってもチームのために守備をしてくれますし、球際や競り合いの強さや、ゴール前で体を張れたりというところは彼の特長でもあります。前もやれる選手ではありますが、非常に力強さ、運動量があるので、あのポジションで使っています。
また、先ほど触れませんでしたけれども、今日、城後をサブで使ったのは、2試合連続でゴールを挙げていますけれども、途中から彼のパワーを生かしたいということもあり、本人的には連続ゴールを挙げている中でベンチスタートというのは本意ではなかったかもしれませんが、チームとして、そこは理解して頑張ってくれという話はしました。そして、山口さんを考えた場合、ドゥドゥが前のほうが効果的な攻撃が、特に前半からできるのではないかというところでドゥドゥを前にしてということでした」

Q:11試合ぶりに先発した岩下選手ですが、彼のコンディションは、どのくらい戻ってきていると考えていらっしゃいますか?
「前節からベンチに入っていますが、ゲームに出られる状態だからベンチに入れたということで、今日もしっかりと90分間、最後はギリギリだったと思いますが、もったのかなと思います。昨年は、終盤に怪我のために戦列を離れてしまっていたこともありましたから、ここでゲームをこなせたことは彼のためにも大きかったと思います。チームの守備のところの統率力を発揮したり、引き締めるというプレースタイルなので、残り5試合もいいプレーをしてくれればと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ