「football fukuoka」中倉一志

【選手コメント J2第18節 福岡-柏】「勝たなければいけない試合。勝点2を落としたイメージが強い」/吉本一謙/セランテス

2019明治安田生命J2リーグ 第18節
日時:2019年6月16日(日)18:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/10,348人
結果:アビスパ福岡 1-1 柏レイソル
得点:[福岡]城後寿(17分)、[柏]江坂任(90分+5)

◎吉本一謙選手;
Q:勝点2を落としてしまった印象の強いゲームとなってしまいました。試合を振り返っていただけますか?
「柏に勝つために今日のような形を準備してきて、且つ、自分たちが勝つ流れになったと思ったんですけど、最後しっかり守り切れなかったのは反省ですね」

Q:失点シーンの場面は、相手もパワープレー気味で難しい対応だったとは思いますが、どの辺りに問題があったと思われていますか?
「その前に相手に押し込まれてしまったところだったり、あとはクロスを上げさせない、中でしっかり競るところだったり、もっと突き詰めてやらなくてはいけません。今日は失点するまでバランス良くできていたと思いますけど、最後のところでああやってやられてしまったら、それまでにやってきたことが意味なくなってしまうので、今日は本当に勝たなければいけないゲームだったと思います。勝点2を落としてしまったというイメージが強いゲームですね」

Q:今日は久藤監督になって初めて3バックでスタートしましたが、その辺りで意識された部分はどういったところでしょうか?
「前節の水戸戦は、たくさん失点をしてしまったので、今日はなるべく0(無失点)でいく時間を長くすることから入るというのと、今日も立ち上がりは苦しかったですけど、苦しい時間帯には割り切って我慢して、後ろでしっかり堅く守ろうというのはみんなで話していました」

Q:相手とシステムは違いましたが、しっかりコンパクトな5枚、4枚の守備ブロックを作って、ボールを奪いに行くポイントをしっかり定められていたように見えました。
「そうですね。相手を引き込んでおいて、縦に付けてきたところを中で強くというふうな場面が今日は多かったですね。これからシステムもどうなっていくか分からないですけど、自分たちがもうちょっと前で奪いに行くことも必要だと思いますし、今日はそれが上手くいっている場面もあったので、それを意思統一できていたのはよかったと思います」

Q:前半からできていたコンパクトな守備というのを今後のベースにしていきたいですね。
「そうですね。ボールホルダーがフリーなときはしっかりと行って、フリーじゃないときとコースが切れている時は、しっかりラインを上げようと意識して、苦しい時間帯もコンパクトにできていたと思います。延びしないように(最終)ラインを高く、ボールホルダーにプレッシャーに行けていなくて下がってしまうときはコンパクトに、そういうのは大事かなと思います」

◎セランテス選手;
Q:試合を振り返って
「集中して1試合を通してできたと思いますし、これまでの試合と比べても違ったパフォーマンスを見せられたと思います。システムを変更したことで自分たちのやりやすい形で試合を進めて、我慢するところと前に出ていくところがはっきりしていて、チャンスを作れたと思います。全体的に良い試合運びができたと思うんですけど、でも結果として、最後に決められて引き分けという結果になってしまったのは、本当に残念に思います」

Q:最後の失点シーンを振り返っていただきたいのですが、修正すべきところはどの辺りにありましたか?
「時間を上手く使うというところだったり、時間を稼ぐじゃないですけど、上手く進めるというのをしっかりやっていかないといけないと思います。その中であんまり審判のことを話したくないですし、話すものでもないと思いますが、今回に関しては時間は過ぎていたと思います。個人的な面でも、うちがリードした時や、うちがボールを持った時に「早くしろ、早くしろ」と声を掛けられますし、その中で逆に自分がファールを受けた時には、なかなかファールがもらえなかったりとか、ちょっと不公平な感じはします。そういうところもやっぱり難しいと感じています」

Q:システムを変えたことで、守備の部分で良かった部分はどういったところだと感じていらっしゃいますか?
「シンプルに守備の人数が増えたことがあるので、ボランチがより自由になったと思います。動き方も、一人が出て一人が下がるというのもはっきりしますし、人数が足りていないときにWBがしっかり戻って対応するというのもできていたので、今までよりはバランスも取れていて守りやすくなったと思います」

Q:3バックになったことでビルドアップの部分で何か意識の変化はありましたか?
「うちのビルドアップに関しては、やはり下からつないでボールを動かしていくことが基本なので、それに関しては大きな変化はないと思います。今日は相手に応じてシステムを変えて、それは今後もしていかないといけないことです。実際には相手も3バックで来ると思っていたのですが、それに関しては試合の中で状況を見ながら対応できることでもあるので、いずれにせよ、ビルドアップのアイデアとしては変わらないです」

Q:クロスに対して積極的に飛び出していらっしゃいましたが、そこは対柏というところで意識されていたのでしょうか?
「相手が柏だからということではありません。ファビオ前監督が退任して新しい体制になって、ゴールキーパーコーチからも『日本のキーパーはもっと前に出てクロスボールに対応する』という指導を受けているので、自分にとっては慣れたプレーではありませんが、この環境の中で少しずつ慣れていきたいと思います」

Q:後半開始早々にクリスティアーノ選手と1対1の場面がありました。あのプレーで意識されていたのはどういったところでしょうか?
「システムが変わっても、前からボールを奪いにいくという基本的なスタイルは変わらないと思いますし、そうなると、最終ラインの背後にスペースができてしまうので、そこに関しては自分がカバーしようという意識は常に持っています。それで上手く対応できたと思います」

Q:レベスタでの試合は2試合目になりました。雰囲気はいかがですか?
「本当に素晴らしい環境だと思います。試合が終わった直後から、早く次の試合をここですることを望んでいる自分がいます。それぐらい自分のモチベーションを高めてくれますし、こんなに快いスタジアムはないのではないかと感じています」

[武丸善章=取材/中倉一志=構成・写真]
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