「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J2第20節 福岡-山口】「気持ちのこもった試合で勝点3が撮れたことを嬉しく思う」/霜田正浩監督

2019明治安田生命J2リーグ 第20節
日時:2019年7月1日(日)19:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/5,403人
結果:アビスパ福岡 2-4 レノファ山口
得点:[福岡]森本貴幸(7分)、[山口]楠本卓(32分)、[福岡]石津大介(37分)、[山口]山下敬大(58分)、高木大輔(78分)、山下敬大(90分)

◎霜田正浩監督(山口);
Q:試合を振り返って
「お疲れさまでした。多くのサポーターが来てくれて、アウェイ感を感じず、ホームのような力強い声援の中で、こういった気持ちのこもった試合ができて、なおかつ勝点3が撮れたことを嬉しく思います。選手たちが成長するのが本当に僕の喜びですけれども、1試合、1試合、本当に若い選手が成長してくれているなと本当に思います。ただ、まだまだミスは多いし、課題は多いし、やらなければいけないことはたくさんあるので、中2日で天皇杯がありますが、また明日から顔を上げて練習に取り組みたいと思います」

Q:PKストップがあったり、2度も同点に追いついたりと、流れが山口に来たなと感じるポイントがいくつかあったと思います。監督が一番大きかったと思われるプレーは、どのプレーでしょうか?
「やはりPKを止めたプレーです。あそこで0-2になっていると、彼らがさらに元気づくし、相手のホームですから、あそこで0-2にされなかったことが、今日の一番のポイントかなと思います」

Q:山下選手が今日は2得点で、この2試合で3得点と登り調子ですが、今日のプレーを振り返っていかがでしょうか?
「非常によく走っている。そして戦っている。ゴールに身体も気持ちも向いている。そういうプレーをしてくれています。彼にきれいなポストプレーを求めるよりも、彼の迫力、力強さというものを活かして、相手のゴールに太い矢印を向けてほしいという話をしているので、こういうゴールとなって結果に表れたことは非常に嬉しく思っています」

Q:後半早い段階で、佐々木選手が前のめりになるシーンが多かったと思うのですが、そこで佐藤健太郎を入れましたが、その意図と手応えについて教えてください。
「前半から向こうのシャドーの石津選手が、僕らの非常に嫌な位置でボールを受けて、すべての起点になっていたということがあったので、あの現象をどうやって修正しようかと、前半の終わりからずっと考えていました。システムを変える、人を代える、やり方を変える、いろんなやり方がありますけれども、後半の頭でいきなり健太郎を入れるのではなくて、もう少し(佐々木)匠を引っ張った中で、それでも現象が変わらなければ健太郎を入れると決めていました。健太郎がさすがのプレーをしてくれたので、それで流れがこちらに来たのかなと思います」

Q:今日は4得点で3得点者、先日の岐阜戦は4得点で4得点者。どこからでも点が取れるというバランスの手応えを、いまどのように感じていらっしゃいますか?
「本当に得点を取るのは大変で、個人の力で年間10点も、20点も取れるようなストライカーはうちにはいないので、どうやって点を取る仕組みを作るのか、そこで誰がゴール前に入っていくか、誰がアシストをして、誰が点を取るかということを、ずっとトレーニングからやって来て、それでいろんな人が点を取ってくれる。それはもう練習のたまものだと思います。彼らが本当に日々の練習での自分が点を取るんだ、誰かに点を取らせるんだという意図が、きちんとデザインされた結果だと思っています。個人の力、(高木)大輔のシュートが敵に当たってゴールに吸い込まれる。ああいうのは運もありますけれども、あそこで足を振るということが大事で、あそこに大介がいるということが大事で、それをチームとして、ずっといい形でできているので得点が取れているのかなと思います」

Q:失点した場面はきれいに崩された形でしたし、守備面では福岡さんに助けられたという場面も多かったように思います。守備面についてはいかがでしょうか?
「守備もそうですけれども、サッカーは相対的なスポーツで、自分たちがいいプレーをしても、相手がそれを上回るようなプレーをすれば、それを何とか止めなくてはいけない。それには運も必要ですし、身体を張る、今日のシュートブロックが何本あったか分かりませんけれども、崩されて決定的なシュートを打たれたなと思った時には、必ず誰かが身を挺して止めている。それが失点が減っている一つの大きな原因だなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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