「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【ニュース&レポート】改革の年に掲げる目標は「J1自動昇格」。アグレッシブな姿勢で1年間を駆け抜けろ!

アビスパ福岡は25日、筥崎宮で恒例の必勝祈願を行った。参列したのは28人の選手をはじめ、監督、チームスタッフ、クラブ職員、合わせて85名。そして参道で必勝祈願を見守ったのは400人のファン、サポーター。その数と熱気に、今年のチームに対する期待の高さが感じられた。

残留争いに巻き込まれ、最後までチームとしての一体感を取り戻せないままに終わった昨シーズンを忘れるわけにはいかない。しかし、選手たちの表情に浮かぶのは、昨シーズンの雪辱を果たすというよりも、新たに13名が加わって新しくなったチームで、今までとは違った姿をピッチの上で見せつけるという気持ち。昨シーズンの最終戦で川森代表取締役社長は「大改革」という言葉を口にしたが、それを成し遂げるという強い意志が感じられる。

絵馬を持って先頭を歩くのは、川森社長、長谷部茂利監督、そして實藤友紀と東家聡樹の4人。長谷部監督は「清々しい。また始まると思うとワクワクする」と口にしたが、全員が引き締まった表情をしながらも、新しいシーズンにチャレンジする喜びを感じているのが伝わってくる。勝負の神様に祈願したのは、もちろん「J1自動昇格」。必ずやり遂げるという意思と自信はゆるぎない。

そして改革を口にするシーズンに、アビスパは攻守にわたってアグレッシブに戦うチームとして戦いを挑む。すべてが上手くいくわけではない。思うような結果を手に入れられない時期もあるだろう。だが、どんな時でも前に向かうことを忘れず、攻守にわたって戦う姿勢を失わず、常に勝利だけを目指して走る。それが新しいアビスパ福岡。それを表現できうる実力を持った選手が揃っている。

アビスパは28日から2月8日までのスケジュールで宮崎キャンプを実施。練習ゲームを中心にチーム戦術の徹底とチームの連携を高め、その後、福岡で最終調整を行って開幕戦の北九州との九州ダービーに備える。開幕までは4週間。どんなチームになってピッチの上に姿を現すのか、今から楽しみだ。


◎長谷部茂利監督;
Q:2020年必勝祈願を終えての今の率直なお気持ちを聞かせてください。
「清々しい、また始まるんだなというワクワク感で一杯です」

Q:どのようなことを祈願されたのでしょうか?
「ここにお願いに来ている意味、勝負の神様に勝利できるようにお願いしたということです。また、個人的には、選手、スタッフ、全社員の健康のところをお願いしました」

Q:いよいよキャンプが始まります。ここまでの期間で頭の中で準備してきたことを教えてください。
「月並みですけれども、キャンプでいいトレーニングができるように、心身ともにいい準備をしようという位置づけで、この2週間を過ごしています。トレーニングの中で、私の考えているフットボールを少しずつ伝えて、開幕までに、キャンプも含めて、少しでも完成形につ近づけられたらなと思っています」

Q:開幕に向けて、キャンプの中で選手に求めていきたいことを教えてください。
「当然、サッカーは一人でやるスポーツではないのでチームワークが大事ですし、一つのボールを、どのように奪い、どのように得点につなげるか、そういうところを共有できるようにすること、そこに尽きると思います。そこのチームワークを高めていきたいなと思っています」

Q:J1昇格に向けてアビスパ福岡が構築すべきサッカーというものは、どのような形なのでしょうか?
「的確な答えではないと思いますが、私自身が掲げているのはアグレッシブという単語で、それに尽きると思います。攻守にわたってアグレッシブに選手たちがプレーする、そういうふうにチームを作っていきたいと思います」

Q:最後にアビスパのファン、サポーターにメッセージをお願いします。
「この度、2020シーズンの監督を務めます長谷部です。今年1年でいろんなことがあると思いますが、最後にファン、サポーターのみなさんと一緒に、J1昇格を勝ち取りたい、そのように思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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