「football fukuoka」中倉一志

【ニュース&レポート】城後寿、福岡市、久留米市にマスクを寄贈-地元に元気で活発な町が戻ってくることを楽しみにしている

新型コロナウイルス拡大の防止の一助として、城後寿が福岡市、並びに久留米市に対して綿素材マスクを10,000枚(各5,000枚)を寄贈した。25日にオンラインで久留米市への贈呈式に参加した城後は「久留米で生まれ育った自分が、大好きな久留米市のために何かできないか、できることはないかとクラブスタッフと相談し、マスク5,000枚を届けることにした。コロナが落ち着いて、久留米の少年たちにサッカー教室などのイベントができたら、ぜひとも参加したいと思う」とコメント。マスクは医療関係者、並びに久留米市内の子どもたちに配布される予定だ。

チームのみならず、地元や、ファン、サポーターを大切にしていることで知られる城後だが、今回のマスクの寄贈は、そうした地元を思う気持ちからの行動。贈呈式後報道陣の質問に答え、「これ以上感染者を出してほしくないし、クラスターも発生してほしくないので、微力ではあるが、有効活用していただければ嬉しく思う。大好きな地元に元気で活発な町が戻ってくることを楽しみにしている」と答えた。

政府は同日、首都圏と北海道で続いていた緊急事態宣言を解除すると表明し、先月7日に出されていた同宣言は全面解除されたが、新型コロナが収束するまでには、まだ時間がかかることが予想されており、様々な面での自粛が引き続き求められている。そんな中での城後の行動は、最前線でコロナ拡大防止のために活動している医療関係者や、子どもたちに勇気と元気を届けるもの。城後の想いと行動が感染拡大防止につながることを願うと同時に、新型コロナの心配の必要がない日常が戻ってくるために我々も節度ある生活を続けることが必要なことを改めて感じた贈呈式だった。

贈呈式での城後寿選手、ならびに大久保勉久留米市長のコメント
◎城後寿選手;
「こんにちは、アビスパ福岡の城後寿です。今日はお忙しい中、オンラインではありますが時間を作っていただきありがとうございます。今回、新型コロナウイルスの拡大という大変な状況の中、久留米で生まれ育った自分が、大好きな久留米市のために何かできないか、できることはないかとクラブスタッフと相談し、マスク5,000枚を届けることにしました。
久留米市長をはじめ市の職員の方々も大変忙しい中ではありますが、困っている方々にマスクを届けていただければと思います。
コロナウイルスに関しましては、第二波が不安視されています。みなさま方におかれましても、お身体に注意されて久留米市を守っていただければと思います」

◎大久保勉久留米市長;
「今日は本当にありがとうございます。城後選手は久留米市の南校区、中学校は牟田山中学校のご出身で、サッカー選手にとってのヒーローですから、そのヒーローからマスクをいただいたということで、子どもたちにとっても励みになるものです。本当にありがとうございます。久留米市民を代表いたしましてお礼申し上げます。サッカー界で活躍されている選手からの寄贈は大変光栄に思っておりますし、今回のマスク5,000枚に関しましては、医療関係者をはじめ子どもたちに配っていきたいと思っています。ありがとうございます」

◎城後;
「コロナウイルスが落ち着いて、久留米の少年たちにサッカー教室などのイベントができたら、ぜひとも参加したいと思いますので、よろしくお願いします」

久留米市長;
「ぜひ、お願いします。待っています。コロナが収束して早くサッカーの声援が戻ってきてほしいですね」

城後;
「余談ではありますけれども、久留米の市議会議員の方々は、サガン鳥栖推しの方たちが多いということを小耳にはさみまして(笑)、久留米市は福岡県なので、ぜひ、アビスパも応援していただければ嬉しく思いますので、よろしくお願いします」

久留米市長;
「私どもは、アビスパさんに関しても、サガン鳥栖さんに関してもファンが多く、しっかりとこれからも応援していきたいと思います」

以下、メディアと城後寿選手の一問一答
Q:久留米ではクラスターも発生していろいろ大変だったわけですが、久留米の感染状況については、どのようにご覧になっていましたか?
「ニュースなどでしか見ていないのですけれども、いまおっしゃられた通りクラスターなども発生していたので心配していました。それも踏まえて、自分にできることは何かないかと思いまして、これからの感染拡大を防止するということを踏まえて、クラブスタッフと相談してマスクを届けることにしました。これ以上感染者を出してほしくないですし、クラスターも発生してほしくないので、微力ではありますが、有効活用していただければ嬉しく思います」

Q:ピッチが活躍する姿を見せることに併せて、こうした社会貢献活動についても積極的に動かれている印象があります。改めて、そういった想いに関して聞かせていただけますでしょうか?
「本来であれば、ピッチで活躍する姿をみなさんにお見せして、勇気や希望を与えることが一番だと思いますが、今はサッカーもできない状況で、何かできることはないかと思いまして、いろいろな意見はあると思いますけれども、マスクを届けてみようということになりました。社会貢献活動のひとつになるのかもしれませんが、みなさんに喜んでもらえればいいと思いますし、ピッチ以外でも何かできることがあれば、地元のために何かやっていきたいと思います。そういった部分で何ができるのかということも、これから考えながら、日々、生活していければなと思います」

Q:非常に地元愛の強さを感じますが、その点についてはいかがでしょうか?
「地元は大好きですし、高校以外は地元で育っていますので、何かできることはないかと考えて、今回はこういった形でマスクを届けさせていただくことになりましたが、どんな形であれ、これからもできることがあればやっていければと思います。大好きな地元に元気で活発な町が戻ってくることを、また楽しみにしています」

[中倉一志=取材・文]
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