「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J2第2節 琉球-福岡】「自分たちの試合運びが上手くいかない状況だった」/重廣卓也/フアンマ

2020明治安田生命J2リーグ 第2節
日時:2020年6月28日(日)18:35キックオフ
会場:タピック県総ひやごんスタジアム
結果:FC琉球 1-1 アビスパ福岡
得点:[琉球]阿部拓馬(32分)、[福岡]フアンマ(50分)

◎重弘卓也選手(福岡);
Q:試合を振り返って
「立ち上がりから攻守に渡ってアグレッシブにいきたかったんですけれども、上手くはまらずに相手の勢いにちょっと押された部分があった中で、前半で上手く修正できればよかったんですけれども、結局カウンターで失点してしまったことで、なかなか自分たちの試合運びが上手くいかないという状況でした。でも後半は、もっともっと切り替えて攻守にわたってアグレッシブにいこうということで、開始早々に1点が取れたので、その勢いのままいきたかったんですけれども引き分けで終わりました。結果としてアウェイで引き分けられたのは良かったかなと思います」

Q:後半は重廣選手が高い位置でプレーすることが増えて、アビスパらしく前から仕掛けるシーンが増えました。話せる範囲で結構ですが、どのように修正したのでしょうか?
「もちろん負けていたという状況があったので、僕のポジションをシンプルにヒロ(前寛之)よりも前に取って、攻守に渡って前でプレーするというような戦術に変えました」

Q:今日は相手の2列目に入ってくる縦パスをいかに防ぐかというのもポイントだったと思いますが、その部分は難しかったですか?
「そうですね、守備の連動性、一体感というところは、まだまだ修正していかないといけません。特にこういうポゼッションをしてくるチームに対しては、もっともっとチームの連動性を高めないといけないかなと思いました」

Q:4か月ぶりの公式戦、そしてこの暑さと蒸し暑さ。すごくきつかったと思います。そういうところも前半の重さと関係がありましたか?
「個人的には特にそこは感じなかったんですけれども、再開して緊張感もあっただろうし、それぞれのポジショニングも、前半に関しては守備も、攻撃も、距離が遠かったですし、そこが修正できなかったので、自分たちが練習でやってきたことを上手く表現できなかったという感じです」

Q:給水に関して共有ボトルが使えずに思ったところで水か取れなということもあったと思いますが、そういったことは影響がありましたか?
「いえ、うちはすごく気を使っていてくれて、300mlの水を結構な数、置いてくれているので、それを飲み切って使い捨てという形で使っていました。給水はみんな意識していましたし、僕もいつも以上に水を取らなければいけないということを意識していました」

Q:アシストの部分は狙い通りだったのでしょうか?
「そうですね。ターンした時に相手のCBとフアンマの動きが見えたので、相手の逆を取る形でパスを送ろうと思っていたので、あれはイメージ通りでした」

◎フアンマ選手(福岡);
Q:試合を振り返って
「前半から、琉球さんのパス回しに対して我々はいい対応ができていました。なかなか彼らにチャンスを作らせることもさせずに、それが前半の最初からできていたのは良かったですし、攻撃のところも何回かチャンスを作り、枠に入るシュートは少なかったんですけれども、前半からいい守備、いい攻撃ができていたと思います。残念ながら、前半に先制点を取られて追いかける形になってしまいましたが、それに対しても落ち着いて対応できたので、後半の最初に同点に追いつくこともできました。その後も守備面で安定し、攻撃のところもチャンスを多く作れたので、引き分けに終わってしまいましたけれども、勝点3に値するゲームでした。結果として勝点3が取れなかったのはチームの課題になりますけれども、全体としてはいいゲームができたと思います。
それと、なかなか難しいジャッジのところがありましたけれども、それはチームとして落ち着いて対応しなければいけないところだと思います。引き続き難しい試合が続きますが、課題を修正して、良いところを伸ばせば、もっともっといいサッカーができると思います」

Q:このスタジアムで、フアンマ選手は2年連続ゴールです。高温多湿の難しさの中でパフォーマンスが発揮できるというのは暑さへの強さのようなものがあるのでしょうか?
「おっしゃる通り、沖縄の蒸し暑さは選手にとってはきつい状況で、しかも、我々は4か月ぶりのゲームで難しい環境の中でしたが、選手たちは良く対応できたと思いますし、難しい環境の中で勝点が取れたというのは、すごくプラスに考えていいと思います」

Q:先ほどDAZNのインタビューの中で『世界中の人たちがコロナで苦しんでいる中で』というお話がありました。その中で日本に残って練習し、今日の試合に臨んだ想いを聞かせてください。
「コロナ禍という難しい状況の中でサッカーができることを、まずはうれしく思っています。世界中で仕事を失ったり、仕事をやれなかったり、本来やるべきことをやれない人がたくさんいる中で、我々はサッカーができるということをまずは感謝しなければいけません。世界中で亡くなった方がたくさんいて、まだ苦しんでいる方がたくさんいて、そういう中で、サッカー選手としてサッカーを一生懸命にやることで、そういう人たちに元気を与えることが我々の使命だと思っています。サッカー界にとっても難しい1年になると思いますが、一人ひとりが一生懸命に取り組めば、必ず乗り越えられると思っていますし、コロナが早くなくなるように、できることをしっかりとやっていきたいと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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