「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J2第4節 京都-福岡】「得点を取ることを考えてのプレーだった」/ヨルディ バイス/若原智哉

2020明治安田生命J2リーグ 第4節
日時:2020年7月11日(土)18:33キックオフ
会場:サンガスタジアム by KYOCERA/3,063人
結果:京都サンガF.C. 2-0 アビスパ福岡
得点:[京都]野田隆之介(34分)、ピーター ウタカ(40分)

◎ヨルディ バイス選手(京都);
Q:先制点のシーンではバイス選手がスルスルと上がってクロスを上げました。あの狙いを教えて下さい。
「もちろん得点を取ることを考えてのプレーでした。今回、自分がというよりもチームとして点が取れればいいと思って、ああいうプレーをしました。前回の徳島戦もそうなんですけれども、ゴールの手前で自分が何か仕掛けるというところからゴールが生まれているので、やはりチームが勝つため、チームとしてゴールを取るために、あのプレーをしました」

Q:ファーサイドの野田選手に合わせてのクロスボールでしたが、野田選手はしっかりと見えていたのでしょうか?
「そうですね、基本的にああいうシーンではディフェンダーはワンタッチでポンと上げてしまうことが多いと思いますが、相手のディフェンダーが来ていたのが見えたので、わざと自分からアクションしました。いいボールを上げようと思って上げましたし、何もないところへクロスを上げるのは好きではないので、中に野田がいたことは確認していましたし、その後ろにウタカが付いていたことも確認していました。自分は落ちるボールが蹴れるので、相手にとっては難しいボールになったのではないでしょうか」

Q:先制点を取るまでは福岡にテンポよく回されてピンチもありました。どういう修正をしたのでしょうか?
「まず最初に、立て続けに、ひょっとしたらうちが0-3になっていてもおかしくはない場面がありましたね。一つはフアンマ選手のチャンスでしたし、もう一つは、誰かは分かりませんが、我々の右サイドから入ってこられてチャンスを作られました。もう一つは安藤がクリアしようとして難しくなって、相手にチャンスを与えてしまったというシーンがありました。そこで若原が素晴らしいセーブをしてチームを救ってくれました。今日の立ち上がりから25分くらいまでは、あまり良くなかったと思います。上手くディフェンスができなかったですね。サッカーではそういうことは良く起こるもので、たとえば徳島とか、その前のジュビロの試合ではあまりチャンスを作られなかったけれども点を取られてしまい、けれども、今日みたいな試合では多くのチャンスを作られてしまい、ディフェンス陣としてもふがいなかったかもしれませんが、そういう中で若原が非常によくやってくれて、失点を彼が防いでくれました。そういう意味で、彼はMVPに値するプレーをしたと思います。そういうところから、自分たちが守備をやリ直すことができたと思います。
そういう中から、みんなでいろいろと修正していって、今日の結果があったと思いますし、勝点を積むことができました。得点も直近の3試合で5点取っているので悪くないかなと。失点に関しても1しかしていない、それも悪くないですね。でもこれからさらに良くしていきたいと思っていますし、まだまだ満足する順位でも、結果でもないと思いますので、引き続き良くなるようにやっていきたいと思っています。
それと今日も証明できたと思うんですけれども、自分たち次第かなと思っています。相手云々というよりも、今日の立ち上がりの20分、時間としては短いですけれども、そこを修正すれば自分たち次第で十分に勝ちに持っていけるチームだと思うので、相手というよりは、今度は今日のようなことが起こらないように修正していきたいと思います」

Q:今日は初めて観客を入れての試合でした。ファン、サポーターの前でプレーできたこと、勝利を届けられたことに対してコメントをお願いします。
「自分たちがサポーターのためにプレーしたのは、随分、前のことになりますね。だからこそ、サポーターが入ったことによって、少し身震いがするというか、自分のテンションは上がりますね。そして自分たちの仕事はエンターテイメントだと思うので、みんなを楽しませること、少なくとも自分たちのファンである、自分たちを見てくれている人たちを楽しませることがしたかったです。まだ規制があるので満員というわけにはいきませんでしたが、自分はみんなのバイブスを感じながらプレーしていました。そういう人たちに何を届けるかと言えば、まずは感謝です。ありがとうという気持ちを届けたいと思っていました。彼らが入ってくれたからこそ、プッシュアップしてくれたからこそ1点目も入っていますし、それを感じているからこそ感謝を伝えたいです。そしてもちろん、今日来られた方のほかにも、状況によって来ることができなかった方たちも大勢いると思います。そういう人たちにも自分たちは何かを届けなくてはいけないと思っていました。TVの前にいて来られなかった方にも、来られた方にも、何か良いものを届けられたと思いますから、今日を終えて明日が楽しい1日になるきっかけになってくれたらいいなと思います。ファン、サポーター、そして家族の方、すべての方たちが、明日いい1日を迎えるための喜びになって良かったと思います。そして我々は素晴らしいサポーターを持っていると思っていますので、近い将来、みなさんがスタジアムに足を運んでいただけるようになったらいいと思いますし、その日まで、もう少し我慢しながら、みなさんでいろんなことを楽しみながら、素晴らしいものを作り上げられたらと思います。ありがとうございました」

◎若原智哉選手(京都);
Q:無失点でサポーターの前で勝利を掴みました。まずは率直な気持ちから聞かせてください。
「素直に嬉しい気持ちです。観客のみなさんが、拍手だったり、いろんな応援で後押ししてくださったので、それが力になって無失点という結果で終われたことが、個人としても、チームとしても、よかったと思っています」

Q:ビッグセーブがいくつもありました。やはりサポーターが入ったことで集中力、パフォーマンスが、より高まったという感じでしょうか?
「そうですね。アップの時から、結構ボールに集中してセーブできているなという感触があったので、落ち着いて試合に入ろうと思っていました。1本目は相手に抜けられたんですけれども、面を作ってゴールを割らせないというところで、しっかりとできたことと、2つ目のところは、シュートが来ると思って構えていたんですけれども、味方か、相手に当たってズレていったところを、しっかりとボールにアプローチに行けたかなというのがあります。シゲ(重廣)君に決められなくてよかったです」

Q:今日もゴールパフォーマンスがありました。森脇選手の発案ということだと思いますが、どういう想いでのパフォーマンスだったのでしょうか?
「ホームで久しぶりに観客が入るということで、ゴールを決めたらやろうというのは、みんなで話し合っていました。オーケストラということで少し難しかったんですけれども、みなさんに伝わっていればなと思います」

Q:先制するまでの時間帯は福岡に主導権を握られることが多かったと思います。あの時間帯は、どのような声をかけられていたのでしょうか?
「とりあえず、慌てずにブロックを作ってというのは、みんなで話し合っていましたし、最終的にFWの選手に当てたところからのコンビネーションでゴールに向かってくるので、しっかりと中を閉めていこうということを話し合っていました」

Q:試合が終わってから同期の重廣選手と話していましたが、どういう話をされていたのですか?
「止められたと言われました。シゲに点を取られたくないというのはチーム全体でありましたし、ホペイロのまっちゃんにも、あいつだけにはやられるなよと言われていたので、それを実行できたのが本当によかったです」

Q:前節は先制しながら追いつかれましたが、今日は2点リード、しかも完封できたというのは今後に向けて自信になると思います。その辺りはいかがでしょうか?
「前節は最後の最後でやられてしまったというのがあったので、今日は無失点で抑えてやろうという気持ちがありました。ホームですし、観客のみなさんも来てくださるということで、絶対に無失点で終わろうといのはチームで話し合っていたのでよかったです。今日はミスキックが全部パスでつながってくれたので、ついているなと思いながらプレーしていました」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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