「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J2第19節 福岡-町田】「もっと質を上げないと勝ち続けることは難しい」/篠原弘次郎/フアンマ

2020明治安田生命J2リーグ 第19節
日時:2020年9月13日(日)18:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/2,539人
結果:アビスパ福岡 2-1 FC町田ゼルビア
得点:[福岡]オウンゴール(14分)、[町田]水本裕貴(30分)、[福岡]フアンマ デルガド(43分)

◎篠原弘次郎選手(福岡);
Q:1点は取られましたが、非常に守備が安定していた印象があります。
「1点取られることはありますし、無失点を目指す中で、1点取られても引きずらずに最少失点でいければ守備としては合格だと思うので、そういうモチベーションで90分間やりました」

Q:町田はアビスパとスタイルが似たチームでしたが、守備という点では、相手に対してどの辺をポイントにされていたのでしょうか?
「スライドを早くすることと、ディフェンスラインを下げすぎないこと、あとは相手の10番の平戸君の出所をどう抑えるかということを頭に置いて、チームとしてプレーしました。ボランチの惇君はじめ、(松本)泰志、ヒロ(前寛之)がすごくスライドしてくれて頑張ってくれたので、相手の前線にあまりボールが入らなかったですね。もう少しコンパクトにできるとは思いますけれども、相手の状況もあることなので、良かったんじゃないかと思います」

Q:最後は5バックで逃げ切りましたが、5-4-1にして逃げ切る形が、すっかりアビスパの勝ちパターンになってきたように思います。
「チームとして逃げ切るときに5バックにして中をしっかりと固める、それでチームがやれるという自信がもっと付いてくれば、もっと勝利に近くなると思いますし、いい流れなのではないかと思います」

Q:勝てなかった時期も失点は少なく、守備は安定していたと思います。そこに勝ちが付いてくるようになって、守備がさらに深まってきているという手応えは感じていらっしゃいますか?
「結果、勝てているというのはチームとして自信につながりますけれども、なかなか満足できる内容でもないですし、攻撃の形は少しずつ出てきていますが、もっともっと質を上げないと勝ち続けることは難しいです。相手もあることではありますが、もっと上を目指すためには、どんな相手であっても自分たちのスタイルを出しつつ、それを確立していかなければいけないと思います」

Q:過密日程が続きますが、今の状態をどのように続けていきたいと考えていますか?
「過密日程ですから全員に試合に出るチャンスがあるので、一人ひとりがコンディションを保つこと、そして、ただでさえ夏場はきついですし、リーグ戦ですから負けることもあるでしょうけれども、しっかりとポジティブに、ネガティブにならないように、前向きな姿勢でやっていきたいですね」

◎フアンマ デルガド選手(福岡);
Q:試合を決めた2点目は流れの中からの素晴らしいゴールでした。得点シーンを振り返ってください。
「前線の選手が3人、4人と絡んで生まれたゴールだったと思いますが、複数の前線の選手が絡んで最終的にゴールで終われたということは、チームにとって本当にプラスだと思いますし、そのゴールを自分が取ってチームの勝利に貢献できたことを本当に嬉しく思います」

Q:シュートシーンでは、足下にボールが入ってから少し時間があったように思いますが、何か考えることがあったのでしょうか?
「まず自分のところにボールか入った時に相手のディフェンダーが左から来ていたので、相手を左足でブロックして、なおかつ、自分の利き足である右足で打てるようにトラップて、それが自分の足下のいいところに止めることができたので、思い切り振りました。ゴール前での落ち着き、状況判断が良くできたと思います」

Q:ゴールだけではなく、ボールを受けて攻撃の起点になったり、効果的に前にボールを運んだり、フアンマ選手の調子も上がってきているように感じます。
「今シーズンは、ここまで決してゴールチャンスが多いとは言えないですけれども、来たボールをしっかりと決めるというのはFWの役割ですし、自分自身は今日で3点目ですが、自分がゴールを決めることだけではなく、周りの選手を使ったり、周りの選手を活かすプレーだったり、自分のスタイルを出せばチャンスは増やせると思います。自分だけではなく、チーム全体として、もっともっと攻撃のクオリティを上げていかなければいけないと思いますし、上げることができれば、当然、得点チャンスも増えると思うので、チーム全体で改善していきたいと思います。自分自身としては、毎試合チームのためにプレーしようと意識していますし、ここ3試合で勝利につながるプレーができているということは嬉しく思っています」

Q:攻撃はチームの課題と言われていますが、試合を重ねるごとに、攻撃の形が少しずつできてきているように思います。その辺りの手応えはいかがですか?
「最近、難しい試合が続いていますが、1試合に決定的なチャンスが2、3回あり、その中でゴールを決めているのはチームにとって良いことだと思いますし、それはプラス要因として今後につながっていくと思います。チームとして決定的なチャンスを増やせば、例えば、10回、11回というように作ることができれば、もっともっと多くの選手が点を取れるし大量得点もできると思いますが、そう簡単にはいかないので、一つずつチャンスを増やして、それをゴールにつなげることが、チームの課題をクリアすることになると思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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