「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J2第21節 福岡-群馬】「考え方というものが、ある程度、チームで統一できていた」/長谷部茂利

2020明治安田生命J2リーグ 第21節
日時:2020年9月23日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/1,880人
結果:アビスパ福岡 1-0 ザスパクサツ群馬
得点:[福岡]増山朝陽(77分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「内容はあまり良くなかったようにも感じますし、0失点で時間が流れていったというようなことで言うと、守備のところはそんなに大きくやられる、崩れるということはなかったというようにも感じています。ただ、ロングスローの前だとか、ファールでお互いに倒れた時間も含めて、少しアクチュアリータイムが短いというか、そういうふうな試合になってしまったなと感じています。ただ、相手のディフェンスラインが少し浅かったというところでは、背後を狙った1本のパス、抜け出し、スピード、という点で、我々の良さを出せた、個人の長所を出せた、それがゴールにつながったということで非常に良かったと思います。最後は非常に危ない場面もありましたけれども、どうにかこらえて勝利を勝ち取ることができました」

Q:6連勝というところに関してはいかがでしょうか?
「簡単にできる連勝の数ではないので、非常に嬉しいです。また続くように、いい準備をしたいと思います」

Q:6連勝の要因、以前と選手たちが変わった部分、監督はどのように感じていらっしゃいますか?
「大きく変わったということはないんですけれども、日々、成長というか、選手たちは1試合、1試合、成長していますし、チームとしてもやるべきことを確認しつつ、改善、改善ということで、少しずつ良いチームになっている、強いチームになっていると感じています」

Q:監督も振り返っていらっしゃいましたが、特段悪かったわけではないけれども、なかなか上手くいかないというジレンマを抱えたようなゲームでした。そんなゲームで勝利を引き寄せたポイントは、どういうところにあったとお考えでしょうか?
「焦れずに、相手にとって危ないプレーというか、得点につながるようなプレーを、どこかで出したいと想いながらプレーしていたこと。逆に、相手のそういうプレーで自分たちがピンチを招くことのないようにしていたこと。そういうシーンは何度かありましたけれども少なかったと思います。そういう意味では、アウェイの琉球戦、ホームの水戸戦、アウェイの松本戦、その辺の試合とちょっと似ていたと思うんですね。悪くはない、けれども良くもない。そういう中で、最後に勝つために、焦れることなく自分たちが狙いを持って攻撃をする、攻守にわたって自分たちが何をしなければいけないのかを考え、やるべきことをやれていったという面では良かったなと思います。そういうサッカーIQというか、頭の中、考え方というのが、ある程度チームで統一できていた。それが良かったと思います」

Q:いまおっしゃったところは、最近の試合の勝因と同じだと思います。ただ、長谷部監督の理想としては、複数得点を取って、無失点で勝つというところだと思いますが、そこに向けて、あとひとつ、ふたつ、チームが登っていくためには、どんなところが必要だとお考えでしょうか?
「後半、特にバイタルエリアでボールが動いたタイミングがあったと思うんですね。ああいうところでシュートに持っていくこと。実際はシュートに行けなかったと思いますが、あの辺の技術であったり、絵を合わせることですね。真ん中を使ったから今度は外からということで、クロスで物凄いチャンスになりそうな、得点できそうだなという空気になりましたが、そういう中での最後のプレーに行くパス、ドリブル、アシストになるようなパス、それが我々にとっては課題だと思います。トレーニングはなかなかできないんですけれども、もう一回そこをみんなで改善できるように、チャンスが作れるように、それが大きくなるように、問いかけていきたいなというふうには思っています」

Q:久しぶりにゴールを守った村上選手は非常にいい出来だったと思います。村上選手の評価をお願いします。
「非常に良かった、それはまず無失点に抑えたというところ。クロスに対して出ていくところ。非常に良かったと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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