「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J2第22節 長崎-福岡】「自分たちが与えてはいけないミスを相手に与えてしまった」/手倉森誠

2020明治安田生命J2リーグ 第22節
日時:2020年9月27日(日)14:03キックオフ
会場:トランスコスモススタジアム長崎/4,345人
結果:V・ファーレン長崎 1-3 アビスパ福岡
得点:[福岡]遠野大弥(14分、50分)、石津大介(65分)、[長崎]名倉巧(90+4分)

◎手倉森誠監督(長崎);
Q:試合を振り返って
「リーグ戦の折り返しの中で、フレッシュさを出していこうという中で、どちらかというと若い選手にチャンスを与えて、次のゲームが中2日ということと、このメンバーでアビスパを倒せれば自分たちが得られるものは相当なものがあるなと、そこにチャレンジしたゲームでした。取り組んできたサッカー、それを押し出そうとする姿勢、アビスパはどちらかというと、こちらのミスを待ってのカウンター狙いというような対戦シチュエーションの中で、自分たちが与えてはいけないミスを与えてしまったなと。あとは足を振ったのが失点につながった時に、失点がより守備からのカウンターというアビスパの狙いを助長してしまったなというのに対して、我々もひとつ取れればというところでメンバー交代のタイミングで常に失点をしてしまったゲームでした。ただ、こんな時もあるなと自分の中では割り切れるものがあって、やはり九州ダービーでうちがアウェイで勝点3を取って、ホームでアビスパに3を取られたという、やはり、一進一退というのはあり得るんだなと。今日はアビスパの強かな戦い方というのを讃えたいなと思います」

Q:今シーズン初めてのホームゲームでの敗戦になりました。次も中2日でホームゲームがありますが、一番修正すべきポイントはどこでしょうか?
「メンタルですね。メンタルをしっかり維持して、こういう相手に招くシチュエーションをしっかり整理してやる必要があるなというところ。修正して、次のホームで一つ勝てれば流れは変えられると思います」

Q:先制点が非常に痛かったなという感じですが、監督の当初のプランでは、出来るだけ0-0の時間を長くして、交代などで勝負をかけたかったというところだったのでしょうか?
「最初に先制点を取りたいという狙いは誰が出ても同じで、ただ、取れないときは取らせないというのが大事な部分だったんですけれども、クリアボールをつなごうとしたところをかっさらわれて破られてという、最終ラインでのロストボールというのは、得てしてああいう失点が起こりがちだと。ただ、1点を取られた中でも最少スコアでゲームを進められていれば、ホームで勢いをつけて、同点、逆転というのも考えながらの中で、ハーフタイムでの交代したところでの後半開始早々の失点。またそのあとの交代のところで、またすぐに失点とか、負ける時というのは、やろうとしているものが裏目に出ることが起こりうるなということを久しぶりに感じましたから、この采配と起用がしっかりとプラスの方向に行けるように、そのためには今回の敗戦で自分たちを疑わないということが大事だと思います」

Q:次の試合まで中2日。相手は上位の徳島。非常に大事な試合になると思います。今日の試合を忘れるわけにはいきませんが、引きずってもいけないというところで、今日の試合を通して、ここだけは伝えたいというものがあれば教えてください。
「ゲーム内容は全然叩きのめされたわけではないので。どちらかというと1点を取られて、ボールは握っていて、その中で少し焦れた動かし方をしているのでミスが出ただけだと。ただ3点取られて負けていることは事実なんでね、俺は負ける時にも負けっぷりが必要だなと思っていて(笑)、引きずらない負けでいいと思いますよ」

Q:今日の試合を含めて、前半戦を振り返って課題はどんなところだと感じていますか?
「前半戦の残り、9月に入ってからのゲームですよね。主導権を持っていてもアウェイで追いつかれたりというところで勝ち切れないという部分が課題にはなってくると思います。そうなった時に、勝ち切るためのゲームコントロール力とか、起こりうるシチュエーションに対してのパワーのかけ方というところは、勝てない9月に十分に整理してきたつもりなんですけれども、今日は逆にリアクションの相手の術中にまんまとはまってしまったような負け方をしてしまったので、そういった部分も含めて、ゲームの入り方と運び方、つなげる部分はあるんですけれども、ロングボールとはがしていくプレーと、ちょっとちぐはぐになっている。例えば、トップ下のルアンが最終ラインに近づいている時に蹴ってしまったら、セカンドボールはもちろん拾えない状況だし、そういう細かいバランス感覚というものを、やられた試合から反省して、修正してやれれば、残りの20戦、そこにはもう少しボールを握るチームとしてのリスクマネジメントをしっかりと構築していかなければいけません」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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