「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J2第26節 新潟-福岡】「試合は続く。次の試合も勝って連勝を伸ばしたい」/増山朝陽/福満隆貴

2020明治安田生命J2リーグ 第26節
日時:2020年10月14日(水)19:03キックオフ
会場:デンカビッグスワンスタジアム/5,774人
結果:アルビレックス新潟 1-2 アビスパ福岡
得点:[福岡]グローリ(14分)、[新潟]本間至恩(64分)、[福岡]福満隆貴(71分)

◎増山朝陽選手(福岡);
Q:ブルックス時代の11連勝に並びました。
「シンプルに嬉しいですし、追いつかれた時に10連勝で止まってしまうのかということが頭をよぎったので、11連勝できて率直にすごく嬉しいです。でも、1試合、1試合、みんなで戦っていますし、勝ちにこだわっていますし、結果として11連勝しているということだけだと思います。まだまだ試合も続きますし、次の試合もしっかり勝って連勝を伸ばしていければと思います」

Q:カウンターの場面は、追いつかれて、しかも向こうのチャンスということで、流れとしては非常に厳しい状況だったと思います。その中でのカウンターでしたが、最初から狙っていたのか、それともボールが来た時点で考えたのか、どの時点で意識されていたのでしょうか?
「ゲーム展開的にはずっと押し込まれて、守備に追われる時間が長く、フィジカル的に、あと何回スプリントできるのかなと思っていました。失点した後、少し雰囲気が悪くなってしまったのも事実で、そういうのをみんなで声かけあいながら良くしていこうとしている中で、どこかで100で力を出したいと思っていました。あの瞬間、(遠野)大弥が相手の選手と競り合った時に、大弥だったら競り勝ってくれるという信頼もありましたし、目の前にボールが落ちてきたので、ここで(100を)出さなければと思ってしっかりと前へ運べたのが、あのゴールシーンにつながったのかなと思います」

Q:アウェイですし、展開的にも、勝点1という選択肢も頭をよぎったのではないかと思いますが、そういう考えはご自身の頭の中にありましたか?
「いや、はっきり言って、連勝が止まるのはダメと思っていましたし、引き分けは負けに等しいと思っていたので、是が非でも1点取りたいと思っていました。みんなで」

Q:担架で運ばれて交代しました。コンディションはいかがですか?
「今は少し痛いですけれど、まだ3日もありますし、前節も打撲が残っていましたが、それも3日で取れたので、今回もしっかりとケアできるところはケアして、100での臨めるようにしたいと思います」

Q:得点はカウンターとセットプレーからでしたが、それ以外にも細かくボールをつないで相手を崩したり、非常にいい攻撃ができたように思います。その辺りの手応えはいかがでしょうか?
「相手の分析をしたうえでアタックの練習をして、それが試合で出たというのは確かなことですし、その形で点を決められなかったのは痛かったですけれども、相手の分析結果や自分たちの反省点を少ない練習に落とし込んで試合で出せるのも、チームの好調さにつながっていると思います」

Q:2試合連続の複数得点、今日はいい形の崩しができました。徐々に良くなってきているという手応えもあるのではないでしょうか?
「そうですね。(ボールホルダー)があまり孤立しないようになってきました。カウンターもそうですけれども、たくさんの選手が関わっていますし、今日のカウンターの場面でも僕を入れて4人の選手で攻撃できていましたし、ゴール前に入った時も中で連携を取るためにポジションを取っていました。近いところに人がいるので、やりやすくはなっているかなと思っています」

Q:いつもよりも声が枯れていますね。
「もともと喉が弱いので大声を出すと枯れてしまうというのがあるんですけれども、ベンチに下がった後は声を出すくらいしかできないので、少しでもみんなの集中が切れないように声を出していければいいのかなと思っています」

◎福満隆貴選手(福岡);
Q:栃木戦の劇的なゴールに続いて今日も決勝ゴールを挙げました。しばらく試合から遠ざかる日々が続いていましたが、ご自身の良さをゲームの中で出せるようになってきた印象があります。
「栃木戦から復帰して、コンディション的にも徐々に上がってきている状態での今日のスタメンだったので、何が何でも結果を残さないといけないと思っていました。栃木戦でも言いましたけれども、自分が出て連勝を止めるというのは嫌だったので、連勝を続けることができて良かったです」

Q:前半から左サイドで起点になることも多く、また相手のサイドアタックを封じるというところでも、非常に効いていました。どのような意識でプレーしていたのでしょうか?
「守備の面では相手に自由にさせないように、輪湖君とボランチの(松本)泰志だったり(前)ヒロだったりと上手くコミュニケーションを取りながらできていたのかなと思います。攻撃では自分で仕掛けてワンツーで抜け出したりというのは狙っていたので、そういう形が何本かできたというのは良かったと思います」

Q:ゴールはストロングポイントであるセットプレーとカウンターからでしたが、点数にはつながらなかったとは言え、いつもと違ういろんなバリエーションが出せていました。課題と言われる攻撃ですが、手応えも感じられたのではないでしょうか?
「少ない練習の中で、コンビネーションの練習も最近やっているので、そこは上手くやれたのかなと思います」

Q:カウンターの場面をお聞きしたいのですが、どのタイミングでカウンターになるなと判断されたのでしょうか?
「ルーズボールを(遠野)大弥と相手の選手が競るときに、大弥は身長はそんなに高くないですけれども、すごくジャンプ力があってヘディングも強いので、勝つと思って信じて走りました。上手く(増山)朝陽のところに転がってカウンターの体制に入ったので、ここでしっかりゴールまでつなげないとと思って走ったらボールが来たので、ちょっと足下に入りすぎたんですけれども、逆に上手くタイミングを外してシュートを流し込めて良かったなと思います」

Q:先ほど監督にも遠野選手にもお伺いしましたが、同点に追いつかれた直後で、しかも相手のチャンスという場面で、すごく厳しい状況だったと思います。その中で、お二人とも勝点1という考えは全然頭の中にはなかったとおっしゃっていました。そこは福満選手も同じだと思いますが、そういう考えに至った理由というのはどんなところにありますか?
「今連勝が続いているというのが一つだと思います。それと、順位が近いチームにはしっかりと勝点3を取って自分たちが上に行かないと昇格はできないというのもあります。今は誰が出ても同じようなサッカーができて、そこがアビスパの強みだと思いますし、得点のところも、僕だけではなくて何人かの選手がカウンターを狙っていて、たまたま僕のところにボールが来て、僕がゴールを決めただけで、僕のところではなくてもゴールは決められたと思います。そういうところで、アウェイでも勝点3を取って帰るという強い気持ちが生んだゴールかなと思います」

Q:アビスパがJFL時代に作った連勝記録に並びました。監督は現役時代に12連勝した話をされたとおっしゃっていましたが、それを聞いて勝ち続けることの難しさ、勝ち続ける意義を感じたものはありましたか?
「勝つのは相当難しいと思いますし、今日も難しい試合でしたけれども、そこで勝ち切る力というものを、毎試合、毎試合出せていることですごく自信なっています。連勝を意識するというよりも、1試合、1試合、目の前の試合に勝っていけば連勝が伸びるとみんなが考えていると思うので、そこはいいプレッシャーを感じながら選手はやれているのかなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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