「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J2第28節 町田-福岡】「お互いにいいところを出し合えた試合だった」/ランコ ポポヴィッチ

2020明治安田生命J2リーグ 第28節
日時:2020年10月21日(日)19:03キックオフ
会場:町田GIONスタジアム/1,008人
結果:FC町田ゼルビア 0-0 アビスパ福岡

◎ランコ ポポヴィッチ監督(町田);
Q:試合を振り返って
「試合はファンタスティックな試合だったと思いますし、順位表ほどの差がある内容ではなかったと思います。試合に関しては我々は非常にいいもを見せられたと思いますし、福岡さんもいいチームだということは分かっていましたので、その中で、お互いにいいところを出し合えた試合だったというふうに感じています。レフェリーのジャッジ、基準のところにに関しては、今日に関しては、どうだったのかなという点がいくつかありました。我々のチームは若い選手が多い中で、そういったところが言えない部分、うちのチームに関してはキャプテンの水本、経験のある深津などがレフェリーとコミュニケーションを取っていたんですけれども、向こうの選手に関しては、常にレフェリーに対してアピールなどを強かにやってくる経験のある選手がたくさんいます。そういったことでレフェリーの判断が少しぶれたのかもしれないですけれども、そういったところも改めて私も見てみたいと思いますが、公平ではなかったのかなというような点もありました。我々の酒井が足をつっているのに早く出ろというのはフェアではないですから、そういったところも、全体で見直していかなければいけないのではないかなと思います。

それと、これも後で見直してみたいと思いますが、最後のイエローカード、うちの深津がもらったんですけれども、外からはグローリが逆にファールしていたように見えました。あれが何もしていないのにイエローカードだとしたら、深津は4枚めのイエローカードで次節は出られないわけですから、しっかりと確認していただきたいと思います。それ以外のところでは、レフェリングは素晴らしかったと思いますが、そういった相手の選手が何かを言って、それに反応して笛を吹くというシチュエーションが、いまいった場面ではあったと思うので、そこに関しては見直していただきたいと思います。

ただ、我々の選手に関しては良くやってくれたと思っています。決定的なチャンスは我々の方が多く作れていたと思いますし、あれだけ守備の固いチームに対して、あれだけ決定的なチャンスを作れるというのは、我々が成長している証だと思います。それを最後に決めきるという力は足りなかったと思いますが、戦い方、チームもまとまって、やることを共有して戦えた90分間だったのかなと思います。こういう試合で勝点3を取りたかったというのが本音ですけれども、彼らも非常に強いチームでありましたし、連勝をストップさせたということも一つの結果だと思っています」

Q:守備陣は3試合連続無失点です。チーム全体の守備だったとは思いますが、強い相手に対して0で抑えた守備陣に対しての評価はいかがでしょうか?
「非常に我々にとっては大きなことだと思っています。今までの試合を振り返ってみると、わずかな隙を見せたところ、負けた試合でも、相手に多くのチャンスは作らせていないのですが、その作られたチャンスで決められてしまったというところがあったと思います。ただチームでしっかりと隙を見せずに、細かいところにこだわって、全員で0に抑えるということを意識してプレーできていたと思います。相手が非常に守備の強いチームだというところで、我々がゴールを決められないのであれば、90分間を通して、しっかりと我々も決めさせないということは簡単ではないですから、インテンシティだったり、クオリティ、守備での組織力というものが今日は非常に良かったと思います。相手は首位ですけれども、枠内シュートというものは、ほぼ、ほぼ、なかったと思いますし、そういった首位にいるチームを、しっかりとシュートまでもっていかせなかったというところ、決定機を作らせなかったというところは、当然、評価できるところだと思っています」

Q:後半、井上裕大選手をトップ下というか、セカンドトップの位置で使いました。彼はボランチでのプレーが多い選手ですが、あのポジションで起用した理由を教えてください。
「あの時間帯は、我々がボールを持つことができなかった時間帯で、そういった意味で、ボールを支配率を高めたかった、ボールを落ち着かせるところを作りたかったということがありました。それと、裕大のバスの精度は高いですから、その精度を活かして我々の前のスピードある選手が背後を狙ってゴールに迫るということを狙っていました。ボランチに入れるという考えもあったと思いますが、(髙江)麗央、(佐野)海舟も非常にいい仕事をしていたので、あの展開の中でボランチを動かすというのは、なかなか難しい選択でした。ですから、そのボランチの前に裕大を入れて、その3人でボールを落ち着かせる、そういったところも意図して裕大をトップ下で使いました」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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