「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J2第37節 福岡-大宮】「最後のところでの工夫がもうちょっとあればなと感じている」/高木琢也

2020明治安田生命J2リーグ 第37節
日時:2020年11月29日(日)14:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/5,178人
結果:アビスパ福岡 1-0 大宮アルディージャ
得点:[福岡]フアンマ デルガド(58分)

◎高木琢也監督(大宮);
Q:試合を振り返って
「全体を通しては、狙い通りのことはパーセンテージで言えば約80%くらいまではできたというふうに思っていますけれども、ただ、なかなか決定機というか、決定機を作るまでにはもう一つ工夫が必要だったかなと思っています。足りなかったところの20%というのはそういうところかなと。速い攻撃がアビスパさんの特徴ではあるかと思うんですけれども、そういう部分でも、そんなに速い攻撃を相手に作らせたり、ちょっと変な取られ方をすることが90分を通してはありましたけれども、そこらへんも含めてチャレンジしながら、自分たちのペースを作っていこうという意味ではやれたと思いますけれども、最後のところでの工夫が、本当にもうちょっとあればなというふうに思っています。まだまだ試合はありますし、次はホームゲームでもありますので、しっかり勝つゲームを見せられるように頑張りたいと思います」

Q:よく狙い通りにしぶとくできていたと思いますし、あの失点の場面だけだったと思いますが、あの場面を振り返っていかがですか?
「ちょっと取られ方が悪かったですね。クロスボールが入るまでの経緯としては、我々の方がボールを持っていて、サークル辺りでボール失って、そこからサイドに展開されてのクロスという状況だったと思いますけれども、笠原の動きを見ていると、ややボールの軌道の目測を誤ったのかなというのもありました。けれども、すべてそういうものがマイナスになってしまったというのはありました。ゲームを通じて、そういったちょっとしたミスの中でボールを失ってというシーンはあったんですけれども、何かああいうシーンの中で、ちょっとタイミングが合わなかったなというのはありました」

Q:先に1点を入れられて追いかける展開になりましたが、なかなか追いつけず、アビスパさんが守備固めをする中で最後までゴールが取れなかったという試合でした。
「大体リードしていると、早い時間帯か、遅い時間帯かという条件にもよりますけれども、(福岡は)5-4-1で守ってくると。そういう時にはどういう形で自分たちが対応するかというのは当然ありましたけれども、ゲームを見ながら、選手のパフォーマンスを見ながら、なかなか代えづらい部分もありました。すべて代えることがプラスに働くことではないこともありますし、今日のゲームは非常に良かった分、交代というのは難しかったです。イッペイを入れた時に、彼を上手く使えるように前目でというところはありました。間で受けるシーンも含めて、どちらかというと、最終ラインの背後を取るということを役割として与えた中で、相手の出方によっては、とにかく、背後、背後ということを意識したんですけれども、途中、ちょっと良くなりましたけれども、どうしてもなかなか点が入らなかったので、また変えては行きましたけれども、おっしゃる通り、なかなかこじ開けることは難しかったです」

Q:ホームに帰ってすぐに愛媛戦があります。愛媛戦に向けての意気込みをお願いします。
「試合は大事なものだし、放り捨てることもできますけれども、次はホームゲームですし、今日は負けてしまいましたけれども、今日のプレーが次につながるということもあると思います。もちろん休養も必要になってきますけれども、ただ次のゲームはホームゲームなので、とにかくアグレッシブに準備をしたいと思っています」

Q:内容は素晴らしいものだったと思いますが、監督がおっしゃったように最後の工夫が一つ足りなかったという意味では、準備期間が少ない中で、選手たちにはどういうアプローチをしていきたいとお考えでしょうか?
「練習ができない分、話をしたりとか、映像を見せたりとかしか、やることはないのではないかと思っています」

Q:具体的には工夫ということになると、どういうことが必要なのでしょうか?
「もちろん、コンビネーションとかいうのは、トレーニングとかをやっていく中で生まれる阿吽の呼吸というものもあるし、なかなか、そういう意味では練習で上げていくのはなかなか難しいと思います。ただ、今日で言うと、ボックス内に何回入っていったのかというところでは、何回かカウントされたり、見ることはできますし、チームとしては入っていくことでチャンスを作るということはできていたというふうに思っていますが、その辺が、工夫というか、動きとしては足りなかったので、今までみんながやっていることですけれども、その辺のことを伝えれば、ある程度のイメージは持ってくれるのではないかと思います。それが、なかなかイメージが沸かなければ、映像を見ながらチェックできると思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]
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