「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第6節 鳥栖-福岡】「堅い守備を崩せずスコアレスで終わってしまった」/朴一圭/エドゥアルド

2021明治安田生命J1リーグ 第6節
日時:2021年3月21日(日)14:03キックオフ
会場: 駅前不動産スタジアム/9,631人
結果:サガン鳥栖 0-0 アビスパ福岡

◎朴一圭選手(鳥栖);
Q:今日の試合を振り返っての率直な感想からお願いします。
「自分たちがボールを持つ時間が増えることは想定できていましたし、相手がロングボールを多用して攻撃してくるのも想定できていましたし、想定内のことがすべてピッチ上で起こったかなという感想と、その中で1点が勝負になるかなと思っていたんですけれども、自分たちがボールを保持しながらも、相手の堅い守備を崩すことができずに、結果としてスコアレスで終わってしまったかなという印象です」

Q:一方で、開幕から6試合連続無失点という記録に関してはいかがでしょうか?
「正直、何とも思わないですね。この試合が始まる前には、記録を塗り替えたいという話をさせていただいたんですけれども、あくまでそれはゲームに勝ちながらというところであって、引き分けが続いて記録を更新しても、正直、嬉しくはないです。また、僕は去年の途中から来ましたけれども、今日のゲームに関しては、いろんな歴史がある中で、特にホームゲームでしたし、その中で、しっかりと福岡を相手に勝利を手にするというのが第一前提だったので、まずそこが達成できなかった時点で、0にこだわる理由は、正直、ありませんでしたし、失点してでも今日は勝ちにいかなければいけないゲームだと僕自身は感じていました。また、見てもらった通り、今日は攻められていないので、明らかに自分たちの時間が長かったですし、どちらかというと、記録が伸びたというよりも、勝ち切れなかったというところにベクトルを向けてやっていきたいです」

Q:5年ぶりの福岡との九州ダービーということで、ここまでの6戦とは違った会場の雰囲気とか、サポーターの熱だとか、そういったものは感じられましたか?
「そうですね。いつも以上にお客さんもたくさん入ってくれていましたし、非常にいい雰囲気を作ってくれたので、絶対に福岡に負けたくない熱というものは、声が出せない中でも、手拍子だったり、そういうもので自分はすごく肌で感じていました。それを結果という形で恩返しできればよかったんですけれども、それがなかなかできずに残念です」

Q:週末にはルヴァンカップ、2日にはリーグ戦がやってきます。改めて意気込みを聞かせてください。
「こういうゲームが増えてくると思います、今年のサガン鳥栖は。もう6試合が終わって、周りのチームも思っていることは、(鳥栖は)決して弱くない、ボールも保持できる。ですから、かなり対策をして試合をしてくるのではないかと感じています。だから、そこをどうやってこじ開けていくのかというところですね。ルヴァンを挟んで、4月になったら上位のチームと対戦することになるんですけれども、そこでどうやって結果を出すかというところを、改めて自分たちがしっかり考えて、日々の練習からみんなで共通理解を持ってやっていければと思います」

Q:鳥栖の立ち位置と福岡のプレスのやり方を考えた時に、朴選手がビルドアップに入るというよりも、島川選手に任せるという形が多かったと思います。今日のビルドアップのポイントをどこに置いていたのか教えてください。
「相手の出方によって、シマが入った方がいいのか、自分が入った方がいいのかというのを、前回の柏戦もそうだったんですけれども、2人で話しながら、どちらが有効かというのを模索した結果、シマがたくさん入ることになりましたし、たまには自分が入ってバランスを取るという、そういう感じになったとしか言いようがないですね」

Q:対戦相手は、鳥栖をどうやってひっくり返そうかと対策を練ってくると思います。やり方が浸透するほど相手が対策してくるというのはマリノスでも経験されたと思いますが、それを踏まえて、どのようにして相手の対策を凌駕していこうと考えていますか?
「そこに関しては、自分は最後は個のクオリティと気持ちだと思っています。ここがすごく大事で、自分たちのサッカーをやっていれば、いつかはゴールが生まれるだろうというメンタルでサッカーをやっていても、ゴールは生まれないんですよね。なぜかというと、相手も必死になってゴールを守っているからです。そこをこじ開けるためには、ただプレーをこなすだけではなくて、やはり自分の気持ちを乗せないといけません。『俺が決めるんだ』『俺がアシストするんだ』『俺がこいつを抜いてチャンスを作るんだ』とか、そういう強い気持ちというところで、個々が『俺がやるんだ』というところ、『俺がチームを勝たせるんだ』というところを、もう少し出していかないと、今後、こういう拮抗した試合のときに得点は生まれづらいと自分は思っています。もちろん、個々のクオリティのところも含めてですけれども、気持ちの部分もしっかり準備していかないと駄目なのかなと思います」

◎エドゥアルド選手(鳥栖);
Q:まずは今日の試合を振り返っての感想をお願いします。
「最初は相手が前からプレッシャーをかけてきて、自分たちのプレースタイルであるボールを回すことができなかったんですけれども、でも少しずつボールが回せるようになって、自分たちのリズムになりました」

Q:なかなか得点が生まれませんでしたが、その点についてはいかがでしょうか?
「相手が後ろに下がってブロックを作っていたので、そこに入っていくのが難しかったですね。自分たちがやらなくてはいけなかったのは、そういう相手に対しては、もっとロングシュートを打ったり、もっと仕掛けたり、もっとチャレンジをしなければいけなかったと思います。それができなくてゴールが生まれなかったです」

Q:今日の試合は5年ぶりのダービーということで、これまでの6戦とは違うところを感じた部分はありますか?
「5年ぶりの九州ダービーでしたけれども、自分たちはそれをあまり気にせず、毎試合、毎試合、勝点3を取れるように努力しているので、まず勝点3を取ることを考えて準備してきました」

Q:中野選手がワイドの高い位置へ張り出すというところで、左の連携という意味で、エドゥアルド選手が鍵になっているというのを感じます。どのようなことを意識しているのか、どのような手応えを感じているのか、教えてください。
「彼はとても若い選手ですけれど、年齢に関係なく、攻撃のところのビルドアップは連携できていますし、守備のところも6試合無失点というのは彼の力もあるからです。常にコミュニケーションを取って上手く連携が取れるように、日々のトレーニングから取り組んでいます。その結果だと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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