「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第7節 福岡-札幌】「すぐに次の試合が来る。いい準備をして臨みたい」/奈良竜樹/前寛之

2021明治安田生命J1リーグ 第7節
日時:2021年4月3日(土)14:03キックオフ
会場: ベスト電器スタジアム/4,332人
結果:アビスパ福岡 1-2 北海道コンサドーレ札幌

◎奈良竜樹選手(福岡);
Q:コンディションの関係でなかなか出場機会がない中、今日、アビスパの選手として初めて試合に臨みました。どのような想いでこの試合を迎えて、今日の試合をどのように振り返っていらっしゃいますか?
「個人的なところはいろいろと外には分からない部分もありますけれども、ただ、チームが勝つために自分は試合に出てやらなければいけないというところだけだったと思うし、その中で勝点が取れなかったというのは責任を感じます。でも、連戦の最初の試合ということですぐに次の試合が来るので、しっかりいい準備をして臨みたいと思います」

Q:お互いにプレースタイルは違いましたが、内容としてはどちらが勝ってもおかしくない試合だったように思います。
「前半ちょっと札幌さんのスタイルというか、そのやり方に自分たちがしっかりと合わせていくということでやったのですが、そこで少し受け身になったのかなというところがあって、チームとして必要以上にやられたくないというところで、後ろ向きというわけではないですけれども、前になかなか出ていけないところがありました。後半、そこは修正して前からしっかりとプレスをかけて、前に人数を残して起点を作ってというところでは、それがこのチームの去年からのスタイルだと思うし、そこでしっかり収めて、人数をかけて、サイドから、そして中央のコンビネーションというところはできていたと思います。けれども、やはり、そこで決めるか、決められないか。守れるか、守れないかの差があったかなと。J1は質が高いので、そこはもっともっと突き詰めてやらないといけないし、一人ひとりの意識で変わると思うので、そこはやっていきたいですね」

Q:その中で奈良選手のゴールが生まれました。あのシーンを振り返っていただけますか?
「自分はゴールを決めることがないので分析とかはあまりできないのですが、ただあそこで追いついたのにすぐに2点目を取られるというのはもったいないし、追いついて、本当だったら畳みかけなくてはいけないところが、いったん少し落ち着いてしまって、2分後くらいに勝ち越されるということはあってはいけないし、失点の形も、ボールに人が行けずに、福森選手があんなにゴールに使い位置にフリーでいるということはあってはいけないシチュエーションだったと思います。自分のゴールというよりも、試合全体を通して、そういうところを突き詰めていかないといけないなという想いです。ゴールの振り返りは、みなさんで分析してください」

Q:今日試合ができたということで、これから先のコンディションというのは、ご自身はどのように考えていらっしゃいますか?
「いろいろとコンディションの問題があって、試合自体をやれていませんでしたけれども、その中で、しっかりと攻撃のスタイルに特徴を持ったチームと最初にやれたというのは、自分としてはコンディションを戻していく上でいい相手だったと思います。その中で勝ち切れなかったのは悔しいですけれども、コンディションというのは試合をやって、リカバリーをして、また次の試合に臨むというリズムの中で上がっていくものだと思うので、しっかりとまた次に向けて準備をしていきたいと思います」

◎前寛之選手(福岡);
Q:もったいない感じもするゲームでした。相手のシャドーを潰して、奪ってから早く攻めるという狙いは出せたようにも思いますか、どのように振り返っていますか?
「札幌対策というところを練習でしてきて、前半から少しトライしたんですけれども、あまり上手くいかず、アンラッキーな形で失点をしてしまって、前半は少し自分たちらしいサッカーはできていなかったのかなと思っています。後半は少しシステムを変えながら、セットプレーから一つ返す、二つ目を狙っていくというところの勢いは出せたと思いますけれども、結果につながっていないので、まだまだかなと思っています」

Q:得点を奪った後の失点が痛かったと思いますが、反省点をどのように振り返っているのか教えてください。
「1点を取って、ここから失点せずにどこかで一つ狙っていくという方向性をディフェンスラインと少し離したんですけれども、ディフェンスラインが少し引いてしまって、福ちゃん(福森)があそこでボールを持てている時点で、自分たちの守備ラインが低かったのかなという反省点と、あそこをどうにか身体に当てるというところの守備の上手さ、寄せというものが足りなかった、本当に悔やまれる失点だったなと思っています」

Q:湯澤選手を左SHに入れて、守るときは最終ラインまで下がって5枚にして、相手の前線の5枚に対応するという形を取って、前半はそれはそれで上手く守れている印象もありました。ただ、先ほどのお話では『もう少し』ということでしたが、あれは狙い通りではなかったのですか?
「いえ、狙い通りではありました。WBが張って、シャドー、1トップと5枚いる相手に対して、うちも5枚で守るというところで言えば、いい守備はできていたと思います。それはうちの狙いでしたし、少しボールを握られることがある中でやっていましたけれども、アクシデントであったとしても、あそこで1点を取られるというのは、結果的にみると、やはり足りないところです。5枚で見るのであれば、しっかりと前半は0で抑えたかったというのが反省点です」

Q:人が足りている分、中途半端なルーズボールなどに対するボールへの意識が薄くなることが、2失点目のシーンでもあったのかなと思いますが、そこは5枚を並べることに対する影響がありましたか?
「ゴール前に人数を並べながら守るという意味では、セカンドボールやボールを奪った時に、少し前へのパワーを出せなかったり、前に出ていく距離が長くなるというのは5-4-1にした時のデメリットでもあると思います。あまり5-4-1で守るトレーニングの時間も多くはなかったので、まだまだ改善の余地はあると思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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