「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第8節 G大阪-福岡】「悔しいが勝点1を積めたことを前向きに考えたい」/前寛之/吉岡雅和

2021明治安田生命J1リーグ 第8節
日時:2021年4月7日(水)19:03キックオフ
会場: パナソニックスタジアム吹田/5,604人
結果:ガンバ大阪 0-0 アビスパ福岡

◎前寛之選手(福岡);
Q:非常に効果的な守備が90分間やれたという印象があります。その部分も含めて、今日の試合でどんなふうに振り返ってらっしゃいますか?
「守備全体として、狙いどころがはっきりしてたと思いますし、最後のところで身体を張るというのもできたと思います。危ないシーンもそこまでなかったと思いますし、守備に関しては、ある程度、手ごたえがあった試合でした」

Q:前から終えるシーンもあって、そこからいい攻撃につなげる場面もありました。ただ点が取れずにドローに終わりましたが、攻撃のところに関しては、どのように感じていらっしゃいますか?
「しっかりゾーンを敷いてくる相手だったので、どこから攻めるべきかいろいろ考えながらのプレーでした。しっかりと中を閉じて来るチームで、CBはパワーがある2人だったので、外からの攻撃を前半から後半にかけて狙っていたんですけれども、決定機になったり、シュートまで行けるシーンもありましたし、前から崩せるシーンもあったのかなと思います。ただ攻撃のバリエーションとしては、もう少し中に人数をかけた崩しとか、もう少し試合の中で数回作れれば良かったのかなと思います」

Q:後半に入って飲水タイムまではアビスパの時間だったと思いますが、この勝点1という結果はどのように捉えていらっしゃいますか?勝点3が欲しかったのか、アウェイの勝点1ということで良しとするのか、いかがでしょうか?
「もちろん勝つためにやっていて、今日の試合内容で言えば、勝ちに持っていけるチャンスというものはアビスパは大いにあったと思います。ただ勝点を拾っていくことは大事なので、悔しいですけれども、勝点1を積めたことを前向きに考えて、また中2日で試合があるので、そこにパワーを持っていきたいと思います」

Q:どんな試合にも悔しさや課題はあるものですが、ここまでの8試合を振り返ると確実に摘み上げている印象があります。その点についてはいかがですか?
「積み上げているとは思いますけれども、結果を見るとまだまだですし、拮抗した試合で崩される失点シーンというものの数の少なさを考えると、勝点をもっと積めていてもおかしくないと思いますし、物足りない印象ですね、僕は」

Q:先週末に選手2人にコロナの陽性判定が出て、練習ができないままだったとお聞きしています。この中3日の調整はすごく難しかったと思いますが、どういうところに苦労して、どういうところを工夫して、この試合に臨まれたのでしょうか?
「札幌戦が終わってから、予定されていたチームスケジュールが二転、三転した状況でしたが、その中でコンディション作りという意味で言えば、難しかったといえば難しかったです。でも、去年から今年にかけても、中2日や中3日の試合はこなしていましたし、もともと中2日、中3日の中ではトレーニング自体はそれほどできないので、スケジュールの難しさはありましたけども、選手各々で適応して今週に挑むことができたのではないかと思います」

Q:戦術面で言うと、去年から続けている戦術というものがあるので、短い間でも上手く持ってこれたのかなという印象を持ちましたが、今日に関してはいかがでしょうか?
「そうですね。メンバー交代もありましたけれども、コンセプトと去年からやっていることの積み上げでやっているので、誰が出てもアビスパのサッカーというのは表現できると思いますし、今日の試合でも、出ている選手はよく戦えていたと思います」

Q:今日は先発6人が入れ替わりましたけれども戦い方は変わりませんでしたし、もっと言えば、去年と同じように試合に出ていなかった選手たちのモチベーションも高かったなという印象があります。
「モチベーションは普段から高いですし、今日の試合で6人代わった選手も自分の価値を証明してたと思いますし、必要な力だと思っています。これからも試合が多くあって、ほとんど全員に出場機会があると思うので、本当に一人ひとりがいい準備をして試合に臨めることがアビスパの良さだと思うので、続けていきたいと思います」

Q:これまでの流れの中で、キャプテンとして何か働きかけたようなことはありましたか?
「ガンバさんもコロナの要請判定者が出て苦しんだと思いますし、日ごろから、僕たちも気を付けていこうという話はしていて、でもチームから陽性者が出てしまって、陽性判定を受けた選手の想いも含めて戦おうというようなことをチームとして話し合いましたし、僕からは、ゲームに集中してやろうというような話はしました。そこで、みんな集中してゲームに入ってくれたと思います」

◎吉岡雅和選手(福岡);
Q:今日はスコアレスドローという結果でした。まず今日の試合をどんなふうに振り返っていらっしゃいますか?
「ボールを持たれるのは分かっていたので、そこでまず失点しないということに関しては良かったんですけど、攻撃は少ない手数でしたけれど、その少ないチャンスを決めていけるようなチームにならないといけないなという課題も見えた試合だったと思います」

Q:守備という意味では、非常に狙い通りの形で相手の良さを消していた印象があります。
「そうですね。スカウティングで言われた通りの攻撃をしてくると思っていたので、しっかりと準備して入れましたし、みんなが共通意識を持って、どういう守備をするのかというのを理解した上で戦ったので、いい守備ができたのではないかと思います」

Q:そういう中で、ご自身のプレーについてはいかがですか?特徴である運動量を出して、切り替えも鋭く、1対1の局面でボールを奪うシーンも多かったと思います。
「さっきも言いましたが、守備から入る、無失点で抑えるっていうところを意識して入ったので、まず目の前の相手に負けないということを意識していました。けれども、守備面ではいいプレーができたと思うんですけれども、攻撃ではチャンスメイクもそんなに多くなかったので、もう少し質を上げないといけないと感じました」

Q:今日の勝点1という結果はいかがですか?勝てるチャンスもあったのかなというふうに見ていました。
「そうですね。もちろん勝ちたかったので満足している選手はいないと思いますけども、試合もすぐやってきますし、アウェイでの勝点1なので、連敗しなかったということも含めて、ポジティブに捉えていいのではないかと思ってます」

Q:ここまで8試合を戦って、吉岡選手ご自身もそうですし、チームもそうですけれども、確実に積み重ねてきている印象もあります。今の順位、勝点をどのように見ていますか?
「チームとしてやりたいことを、共通意識を持ってみんなでできてきているので、良いチームになってきてるなという印象は、すごく持ってます。僕個人としては、今日みたいにスタメンで出て、もっとチームに貢献したいなという気持ちがあります。途中交代が多いので、スタートから出て、もっとチームに貢献できるようなプレーをしたいなという感じです」

Q:チームの中から陽性判定を受けた選手が出て、練習ができない中での準備は大変だったと思います。特に前節にスタメンで出ていない吉岡選手にとっては、調整とか、チームの中での擦り合わせとか難しかったのではないかと思います。どういうふうなことを心がけて、この試合に臨みましたでしょうか?
「さっきも言ったんですけどスカウティングで、相手がどういうサッカーをしてくるのかっていうのを、しっかりと僕たちに伝えてもらってますし、僕たちも短い練習ですけど、そこで近いポジションの選手同士で、しっかりと擦り合わせてやってるので、今日の試合に関しては、まず守備から入って無失点で抑えるというところを意識しました」

Q:コンディションのところで言うと、短い中でコンディションを上げるのは難しかったと思いますが、そこはどういうふうに工夫しましたか?
「そこは確かに難しいところもあったんですけど、昨シーズンもコロナの影響でコンディションを保つのが難しいという状況を経験しているので、各個人が自分で整えるようにしていると思いますし、今回はチーム練習ができなかったですけれども、僕自身も整えるようにしていたので、その面では、そこまで難しいことではなかったというふうに感じてます」

Q:アビスパはレギュラー争いが激しく、常に公平な目で監督が選手を見ているというところがあると思います。そういう意味で、普段のモチベーションの維持、練習の中での競争というところを、どのように見ていますか?
「チーム内の競争は激しいですし、監督もいいと思う選手は使ってくれるので、練習の時から、みんな高いパフォーマンスでやっていて、そういう姿勢が練習の質も上げているし、チームのレベルも上げていると思います。選手の立場から言えば、モチベーションがかなり上がる環境にいるので、幸せだなと感じています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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