「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第9節 C大阪-福岡】「勝ちゲームにできずに選手たちに本当に申し訳ない。非常に残念」/小菊昭雄

2021明治安田生命J1リーグ 第9節
日時:2021年4月10日(土)15:03キックオフ
会場: ヤンマースタジアム長居/4,607人
結果:セレッソ大阪 2-2 アビスパ福岡
得点:[福岡]吉岡雅和(67分)、[C大阪]中島元彦(69分)、加藤陸次樹(76分)、[福岡]フアンマ(88分)

◎小菊昭雄コーチ(C大阪);
Q:試合を振り返って
「お疲れ様でした。早い時間帯に相手に退場者が出たことによって、非常に難しいゲームになることは予想していました。相手のやるべきことがより統一されて、守備的になって、持ち味であるカウンターの鋭さというところが増してくるということも予想されました。その中で、粘り強くボールを握りながら、サイドを起点に攻撃を続けてきたんですけれども、警戒していたリスタートから失点して、その後、本当に選手たちはよく同点、逆転と持っていってくれたんですけれども、私のマネジメント不足で勝ちゲームにできなかったことは、本当に選手たちに申し訳なく思いますし、非常に残念です」

Q:終盤に失点してしまうという勿体ない試合が続いてしまいましたが、いずれも高さといいますか、相手のクロスに対して、前節も今節も終盤のところで後手を踏んでしまったかなという印象があります。今季のメンバー編成を見ると、若干、その辺りの高さの部分が足りないところをいったところで、今後、終盤をどのように戦っていくのかという点について、お聞かせいただけますか?
「そうですね。やはり試合終盤のゲームコントロールのところですね。今日の試合に関して言えば、逆転したことによって相手の圧力がより前にかかってきた状態で、ちょっと足下、足下になってしまって、ビルドアップのテンポが遅くなってしまったのかなというところが一つ課題として挙げられると思います。もう少し大胆に、今までやっていた通りにサイドを起点にして背後を狙うというところを継続して進めていくといったところも必要になってくるかと思います。もう一つは、やはりサイドからのクロスの守備は非常に難しい対応を迫られますし、そこはチームとしてサイドハーフと連携して、サイドバック、また中の選手も、良い準備をするといったところで、チームとしての課題が出たところだと思います。やはりこれは早急にトレーニングで改善していけるように、チームとしても取り組んでいきたいなと思います」

Q:中島選手がJ1初ゴールですが、その辺りで、一言だけいただけますか?
「すごく相手がリトリートした状態で、サイドからのクロスに対しては、相手の高さで跳ね返されるシーンが続いておりましたので、そこでパンチ力ですね。ミドルシュートを期待して彼を投入しました。彼のミドルシュートは本当に素晴らしい武器ですし、この公式戦の中で決めきると力というものは、非常に非凡なものがありますし、さらに彼の成長というのは期待していきたいと思います」

Q:勝利には届きませんでしたけれども、後半交代をした選手が相次いで点を決めたというところでいうと、采配がぴったり当たったのかなという印象もあります。その辺の狙いと、その期待に応えてくれた選手に関しては、どうお考えでしょうか?
「中央を固めて、サイドからのクロスに対しては弾いてカウンターを仕掛けるということは、福岡がより明確に統一してきたことだったので、やはりミドルレンジからの思い切ったシュートというオプションを増やしたかったというのが(中島)元彦投入の狙いです。あとは(大久保)嘉人、豊川という2トップでかき回した後、やはりサイドからのクロスに対する高さがほしいというところで、(加藤)陸次樹と(松田)力を投入して、サイドからのクロスに対してより圧力をかけていこうという狙いがありました。その2人も良く持ち味を出してゴールという結果に繋げてくれたと思いますし、今日、新しくチャンスを得た選手たちは、キャンプから本当にサブのチームで非常によく努力して取り組んでいましたので、やはりその努力の成果が実ったゴールだったと思います」

Q:本日のゲームを、クルピ監督にどんな言葉で報告されたいか、お聞かせください。
「やはり勝利を監督に届けたかったですし、勝利を届けられなかったことに対しては本当に申し訳なく思いますし、非常に残念です。ただ監督がキャンプから取り組んでる攻撃的なサッカー、常にゴールを狙う、前を狙う、トライするといったところは、今日は表現できたゲームだと思いますので、また今日出た課題のところは、チーム全体で課題に取り組んで、今日、本当に良かったところというのは継続して、また成長していけるように頑張っていきたいと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ