「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第19節 川崎-福岡】「負けたことで何も得ることができなかった」/エミル サロモンソン/杉山力裕

2021明治安田生命J1リーグ 第19節
日時:2021年4月14日(水)19:03キックオフ
会場: 等々力陸上競技場/6,958人
結果:川崎フロンターレ 3-1 アビスパ福岡
得点:[川崎]遠野大弥(19分)、[福岡]エミル サロモンソン(45+3分)、[川崎]知念慶(55分)、山根視来(90+5)

◎エミル サロモンソン選手(福岡);
Q:試合は残念な結果になりましたが、エミル選手の素晴らしいゴールもありました。あのシーンを振り返っていただけますか?
「勝てなかったことに関しては残念なんですけど、自分の良いシュートを決めることができたこと自体はとても嬉しいです。そのシュート自体も距離が遠いっていうのもあって難しいシュートでしたけれども、決められて良かったです」

Q:試合は残念な結果でしたが、いまチームとして持っているものは出せたのではないかという印象もあります。
「最後にチャンスがあって、2-2に持ち込める可能性もあったので、そこに関しては決めれなかったので残念でした。しかも、最終的には1-3になってしまい、負けたことによって何も得ることができなかったということに関しては、すごく残念です。しっかりとゴールを決め切って、2-2にして終わりたかったです。サッカーの結果には勝ち、引き分け、負けがありますけれども、自分は勝ちか負けしかないと思っているので、もっともっと良くしていかないといけないと思っています」

Q:3失点したとは言え全員でいい守備をしていたと思いますが、その中でミドルシュートを打たれてやられています。こうした課題が続いていることに関して、どのように感じていらっしゃいますか?
「1失点目は(遠野)大弥選手のセカンドボールに対してのシュートだったんですけれども、フアンマの頭に当たって入ってしまったもので、そこに関してはアンラッキーだと思っています。ただ、セットプレーにはセカンドボールもつながっていると思うので、セカンドボールに対しての練習をもっとやっていきたいと思います」

◎杉山力裕選手(福岡);
Q:結果は1-3という残念なものでしたが、やれた部分もあれば、改めて自分たちを見つめなおさないといけない部分もあったと思います。それぞれについて、どのように振り返っていらっしゃいますか?
「前半は自分たちが思い描いていた通りに、前からの圧力をしっかりかけて、雨が降っていたので、後ろではシンプルなプレーを心がけて、押し込んだところのセットプレーから点を取ろうという話をしていたので、僕たちもセットプレーから失点はしてしまったんですけど、前半の終わりに、ああいった形で良い仕掛けからファールもらって、フリーキックで点を取るっていうところは自分たちが狙っていたところだったので、良かったと思います。後半のところで、やはりちょっと押し込まれたところで、まず僕が相手のいないところにパンチするというところもそうですけど、セカンドのところでしっかりと人に対して行くというところ、本当細かいところですけど、最後のゴールを守るというところは、もう少し修正しなきゃいけないと思います。また細かいところで言えば、やはりパスの質が、相手の方がレベルは上だったと思うで、自分たちもしっかりと繋げるところの質を高めていければなと思います」

Q:守備面で言えば、全体でみると、どんどん、どんどん良くなっているとは思いますか、どうしてもゲーム中で1、2回、隙を突かれるシーンが消えないというところで、そこは守備全体の問題として、どのように考えていらっしゃいますか?
「やはり川崎相手だったので、ある程度押し込まれるところは想定していたんですけど、そこから自分たちが、例えば守備をしてボールを取った後にすぐにボールをロストしてしまうところ。もちろん相手のプレスも早くてなかなか難しいところがあったんですけれど、そういうところで、ひとつ、ふたつはがすことができれば、また自分たちのペースでできたと思いますし、逆にそこで失うことによって、ズルズルと相手のペースになって自分たちが下がってしまい、結局ゴール前のところで何回も守備をしなくてはいけないという場面が増えてしまうというところは、改善していかなければいけません。ただ、チャンピオンチーム相手でしたけれど、やれるところもありましたし、もちろん課題もあったので、そこのところを修正していければ、まだ自分たちのサッカーにはのびしろがあるかなと思っています」

Q:逆に良かった点ということで言えば、去年よりも確実に守備のところはレベルアップしているのではないかと、特に前半の戦い方を見て実感しましたが、最後方からご覧になって、去年よりどこが上積みできていると思いますか?
「去年から守備のところは監督の茂さんから、ポジショニング他、すごく細かく言われているので、そういうところを継続しながらも、やはりJ1では少しでも隙があればシュートを打たれるというところで、最後のところのボールに対して、シューターに対して、50センチでも寄せるとか、最後の球際のところを、もう少し強度を上げようという話を最近しているので、そこのところで、まずはファーストディフェンダーをしっかりと決めて、そこで最後に打たれる瞬間に、少しでも、数十センチでもいいから足を出して、ブロックする、コースを消すというところはできているのかなと思います。コースを消すことができれば、GKもある程度シュートのコースが読みやすいというか、そういうところもあるので、そういうところが今できているのかなと思います」

Q:そういう意味では、遠野選手に打たれた2発が悔やまれるところではありますが、そこに関しては、チームとしてどのような話をされたのでしょうか?
「セットプレーのところで、やはり相手、結構セットプレーで点を取ってるという情報もあったのでそこのところは警戒していたので、一発目のところでは負けなかったというところはあったと思うんですけど、もう少し、誰がセカンドに対して出ていくのかということを、もう少しチームとして話せればよかったかなと思います。2失点目は、僕がパンチングするならば、やはり相手のいないところに大きくクリアできていれば問題もないと思いますし、あのシーンで、僕が出た時に周りの選手も止まってしまっていたというのがあると思うので、誰かがクリアすると思っても足を止めず、セカンドボールの予測をしっかりとして、セカンドボールに対しても、しっかりと早く寄せられるようにできればと思います」

Q:今季初スタメンでしたが、それが古巣の川崎というところで、何か特別な感情、想いのようなものはありましたでしょうか?
「前日にメンバーで行くということでチャンスをもらったんですけど、9年間在籍していましたから、そのときからワクワクというか、楽しみも、もちろんありました。ただ、今はアビスパ福岡の選手として、去年のチャンピオンチームに対して本当に勝ちたいというふうに思って臨んだので、本当にこの敗戦は、僕にとっても、チームにとっても悔しい結果になりました。けれども、今日出た課題というところは、直せない課題ではないと思いますし、僕自身もいろいろ考えながら、いろんな想いがありながらプレーしましたけど、自分自身も、もっともっと上手くなれるというふうに思いますし、またそういうふうに思わせてくれたフロンターレにも、負けはしましたけれども感謝しています。僕は9年間在籍して、ここに育ててもらったという想いもあるので、しっかりとまた、アビスパ福岡で成長しているところを、1人でも見てもらえるように頑張っていきたいと思います」

Q:福岡の守備は本当になかなか良かったと思います。特にラインを下げずにずっと頑張っていたような印象がありますが、ディフェンスラインにどういう指示を出していらっしゃったか教えてください。
「ディフェンスラインを高く保つというのは、監督からも常々言われていることではあります。ただ闇雲に高ければいいというわけではありませんが、やはりズルズル下がってしまうと、それこそ相手の餌食になってしまうので、しっかりとラインをコントロールしながらというのは監督が常々言っていることです。僕もその中で、上がったときには、後のカバーリングということを意識していますし、コーチングとしては、ラインを保ちつつも、予測しながら、ここに入ってきそうだなというところを注意して見て、そこに対して、ファーストディフェンスに行かせるということもそうですけれども、その次のところに対しての指示も考えながらプレーしています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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