「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第12節 福岡-浦和】「我々らしい試合ができたのではないか。よくできた試合だった」/長谷部茂利

2021明治安田生命J1リーグ 第12節
日時:2021年5月1日(土)14:01キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/6,906人
結果:アビスパ福岡 2-0 浦和レッズ
得点:[福岡]ブルーノ メンデス(8分)、ジョン マリ(86分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「我々らしい戦いができたのではないかと思います。守備面では最初から上手くいったわけではなくて、特に前半、危ない場面もいくつかありました。その中で0に抑える、ハーフタイムを迎える、それも含めて、今日はしぶとく追加点を取れたので、最終的に〆も良かったし、いいゲームになったなと思います。カウンターを受けて失点しそうな場面もありましたけれども、浦和さん相手にピンチを0にするというのは、なかなか難しいことでもあるので、よくできた試合でした。選手たちはよくやってくれました」

Q:理想通りではなかったかと思いますが、狙い通りだったと思います。その辺りはいかがでしょうか?
「試合のプランを選手に話してきたり、準備してきたことが、いくつか上手くいったというふうには感じてます。遂行してくれました。また、ゲームの中で選手たちが臨機応変にチームがやろうとしてることを少し変えながら対応して、慣れないことも含めて、上手く対応してくれたと思います」

Q:前半はかなり厳しかったと思いまが、後半は前から行くところも増えて、浦和陣内に攻め込む回数もかなりありました。具体的にどの辺が攻守両面で良くなったのか、修正できたのか、その点について教えていただけますか?
「ボールホルダーに誰が出ていくのか、それは局面、局面で変わっていくと思いますが、そこのところをハーフタイムで修正したというよりも、もう1回そこで行くようにという話をしましたが、少しそこが上手くはまりはじめて、相手が少しやりづらくなった。だからミスも出るし、自分たちがボールを取れるし、取る回数も増えたし、ということでした。前半は、ある意味、相手を追いかけているだけ。スライドして一生懸命に守備はしているけれども、なかなかボールが取れない。何回か良い取り方もありましたけれども、全般を見るとそういう形でした。ですから、後半は、疲労も含めて相手のボールが上手く回らなくなったというところもあると思いますが、自分たちも、少しそういうところが変わったのかなと思います」

Q:今日の試合だけでなく、これまでのほとんどの試合で、後半になると前半に上手くいかなかったことをアジャストして、流れを自分たちに持って来ていますし、そのアジャスト具合が高まってきている、選手たちの中に修正できるという自信のようなものを感じます。監督は選手たちをどのように見ていらっしゃいますか?
「その通りです。前半の中でも、こちらからベンチワークというか、サイドコーチングをしながら話をして、今は引水タイムもあるので、そこで少し意見聞いたりしながら合わせていくと、少しずつ変わっていく、ゲームの中で少しずつ良くなっていく。そういうところが、失点をしないとか、得点を取れたとか、そういうことも含めて、いい方向に、いい方向に回ってるなというふうに思います。今日のゲームだけじゃなくて、全般的にそういうところは少しずつ芽が出て成長しています。いつ花が咲くのかは分かりませんが、そういう意味では、少しずつ成長しているなというふうに思います」

Q:これでリーグ戦は3連勝です。今のお話では、これからもしっかりと自分たちを見つめて進んで行くということになりますでしょうか?
「そうですね。スタイルこそ違えど、川崎フロンターレさんみたいに、いつも勝てるというチームではありませんが、しかしそういうところを目指していきたい。そういう場所に選手たちと一緒に行きたいというのは私達の願いですから、そこを目指して、遥か彼方ではありますが、自分たちのやるべきことを一歩ずつ踏みしめて階段上っていくような、そんな形です」

Q:浦和のやり方は、徳島でリカルドさんがやっていたことと、ある程度似ていると思いますが、そういう相手に対して、しっかりと前からはめていくために大事なことは、どういうところにあるとお考えでしょうか?
「どのチームもそうだと思いますが、私の場合は特に意識ですね。相手のボールを取らないと攻撃できないので。私も他のチームのように、長い時間ボール握って攻撃したいんですけど、そういう意味では意識、選手たちがボールをどうやって取るのかというと、まずはその意識が大事だと思います。その意識があるから行動に現れる。そこを合わせる、共有するという方法は戦術ですから細かく話しませんけれども、そういうことを合わせていくことが私の仕事、提示していくことが私の仕事で、実行するのは選手たちで、それを合わせていく、良くしていく、改善して試合で発表する、その繰り返しだと思っています。それが前節よりも、前々節よりも、半年前よりも良くなっていけば、チームとしては失点も少なくなる、ボールを取る回数増えて攻撃の時間が増える、そんなふうに考えてます」

Q:川崎のスタイルは違えど、そういう上昇になっていきたいという話ですが、時間帯によっては見える部分は今でもあると思います。長谷部さんの中で理想というところを言える範囲でまとめてもらうと、どういうことになりますか?
「まず自分たちのできることということを時々言いますけれども、攻撃のところではミスを減らすことですね。自分たちがミスを減らせば、1人1回減らせば、つまりは11回減るわけで、そうするとチームとしてミスしている回数がだいぶ減ると思います。そうするとボールを失わなくて済むので。ただ、それによって失わなないところばかりをパスでもドリブルでも選んでしまうと、つまりは遅い攻撃というんですかね、遅攻ばかりになってしまうので、それはあまり好んでいないので、速い攻撃をしながら、自分たちでゴールに向かう姿勢をとりながら、ボールを動かすということを少しやっているんですけども、そこにつながっていけばなというふうに思ってます」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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