「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第29節 湘南-福岡】「準備してきたものや気持ちというところで最後につなげてくれた」/山口智

2021明治安田生命J1リーグ 第29節
2021年9月18日(土)18:03キックオフ
会場:レモンガススタジアム平塚/4,220人
結果:湘南ベルマーレ 1-1 アビスパ福岡
得点:[福岡]フアンマ(30分)、[湘南]大橋祐紀(90’+7)

◎山口智監督(湘南);
Q:試合を振り返って
「非常に良い流れの中で試合を進めていたのですが、不運というか、身体を張ったところなので仕方のない部分もありますけれども、PKで点を取られてしまって、どうこじ開けるかというところで選手は非常に良くやってくれたと思いますし、最後まで準備してきたものであったり、気持ちであったりというところで最後につなげてくれたなと。勝点3は取れなかったですけれども、みんなが勝点に対する執念を見せられたというところは、非常に次につなげなければいけないという試合になりました」

Q:思わずおめでとうございますと言いたくなるような劇的なゴールでした。特に攻撃面でバリエーションが増えた印象がありますが、それは大分戦でも無得点ではありましたけれども、そういう兆しは見えていたと思います。どういうアプローチをしたことでこうなっているのか、その点を教えていただけますか?
「サッカーをする、ゲームをする中で、やはり勝ちたいという中でみんなやっているので、みんなでゴールを目指した中での攻撃と守備というところを話しています。意識をもっと持つようにというところでは、メンタルのところから、考え方のところから、それを練習で掘り下げて継続してやれているところが大きいかなと思います。あとはちょっとしたクオリティというところは、継続してやることでしか、あるいは回数を増やすことでしか上がらないという話もしていますし、ミスが起こったからどうこうというのではなくて、トライすることというか、前向きな意識を持たせるというところは練習からやっているところではありますね」

Q:今日はいい内容の中で、逆に交代のところは難しかったのではないかと思います。その辺はいかがでしょうか?
「誰を交代させるのか迷いました。それくらい、みんなに躍動感があるというか、しっかりと役割をこなしながら、良さを出しながら、全体がつながっていました。試合で点を決めた選手は、やはりいい準備をしてくれていたからだと思いますし、ここにいる18人だけではなくて、ほかの選手も含めて、いま前向きにやれていることが、ああいう形につながったのではないかというふうに思います」

Q:前節からスタメンを4人入れ替えましたが、これはアビバ対策ということなのでしょうか?それともコンディションを重視したというところでしょうか?
「コンディションということはないですし、この試合で勝つためにいい準備をする中で誰を起用するかというところです。誰かが代わったからと言って良いとか悪いとかではなくて、いま本当に全員が良くて、誰が出ても競争がある中でやって、結果も出してくれているという形です。そこは『何故?』と聞かれれば理由はありますけれども、勝ちから逆算したところで、勝ちにいくという姿勢と前回の反省を含めながら、チーム全体で誰を選ぶかということを決めています」

Q:こういう形で追いつけたということは前向きに捉えられるとおっしゃっていましたが、次に勝点3が取れることに結びつくような追いつき方だったということでしょうか?
「勝点1で満足しているつもりはないです。ただ、前節は0だったところから、こじ開けて1点取れたというところはすごく評価できることだと思うので、今後、これを意味がある勝点1だったなと言えるようにすることが大事だと思います。それができるように準備をすることが今やるべきことなので、次の試合に向けて、天皇杯がありますけれども、天皇杯も同じように公式戦で勝つことを目指しながら、その次のリーグ戦を迎えたいなと思います」

Q:決定機がいくつか作れていた中で、最後は選手次第というところもあると思いますが、ゴールに結びつかなかったところは課題なのかなと思います。今日の試合の手応えと課題を、それぞれ教えてください。
「毎試合そうですけれども、やろうとしていることを出そうというところは高まってきていますが、その中でミスであったり、最後のところというのは急には良くならないので、その数を増やしたり、やり続けることというのは選手に求めています。そういう点で言うと良い状態ではありますが、それを結果につなげなければ意味がないという話もしています。それをやりながらの試合なので、継続してやっていきますし、もっともっと点が取れるチーム、なおかつ守って勝てるチームにすることが大きな目標です。そこは個人の責任ではなくて、良いも悪いも全員で共有しながらやっていきたいと思います」

Q:先ほどスタメンについてのお話がありましたが、平岡選手が今シーズン2回目の先発出場ということで、彼に求めたことと評価はいかがでしたでしょうか?
「練習中から求めていることを表現してくれる選手ですし、もちろん若さもありますから、その勢いといいますか、あまり考えすぎずに求めたこと、するべきことをやってくれという話をしました。単純に練習が良かったので使ってみようかなと思いましたし、今日の試合のパフォーマンスもすごく良かったと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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