「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第30節 福岡-鳥栖】「貴重な先制点を取れたことは非常に良かった」/フアンマ/奈良竜樹

2021明治安田生命J1リーグ 第30節
2021年9月25日(土)19:04キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/4,996人
結果:アビスパ福岡 3-0 サガン鳥栖
得点:[福岡]フアンマ(41分)、山岸祐也(68分)、渡大生(90+4分)

◎フアンマ選手(福岡);
Q:勝利を呼び込む貴重な先制ゴールになりました。まずはあのシーンを振り返っていただけますか?
「志知選手のところで、まずファーストボールをヘディングで勝って、それが相手DFとGKの間にこぼれて、五分のボールでしたけれども、そこはFWとして諦めずに何かが起きると常に思っていなければいけないですし、ボールがバウンドしたところで、相手よりも早くボールに触って、身体も上手いこと入れることができて、GKと1対1のところを冷静に決められて、チームにとっても貴重な先制点を取れたことは非常に良かったと思います」

Q:前線から非常にハードワークされていましたが、守備に力を注ぎながらも、前線にボールが入った瞬間に切り替えて前へ行くという動作を、試合を通して繰り返されていました。あの辺も今日の勝利につながったのではないでしょうか?
「今アビスパは非常に調子がいいのですが、その要因の一つは前線からのFWからの守備、そしてFWだけではなく、中盤、ディフェンスライン、GKも含めて、全員がまとまって守備をしているところ、それが今の我々の強みです。労を惜しまないというのはFWの今のスタイルですし、それを徹底してやっているからこそ、こうやって勝利につながって勝点を積み上げてられていると思います。また、ここ数試合、FW陣が得点を取れているので、それはチームにとっては大きなプラスですし、それが我々の良さでもあるし、今後も細かいところも含めて、こうしたことを続けていかなければいけないと思っています」

Q:フアンマ選手はこれで3試合連続ゴールです。先ほど監督が「努力のたまものだ」とおっしゃっていました。好調の要因をどのように見ていらっしゃいますか?
「おっしゃる通りで、監督がみんなに求めていることに対して、みんなが一生けん命に応えようとする結果が最近の勝利だと思います。また、FWとしても得点を取るだけではなく守備のところも一生けん命にやらなくてはいけませんし、その日々のトレーニングや、日々の努力がこうやって結果として表れていることは、自分にとっても嬉しいことです。得点もそうですけれども、チームが勝点を積み上げていることも、FWとして、チームの一員として喜ばしいことだと思っています。監督が言うように努力の結果なので、そこは続けていかないといけないと思っています」

Q:今日はスタジアムの雰囲気が、いつも以上に良かった印象があります。どのように感じられましたか?
「選手たちがピッチで戦っているときに、ああやって多くのサポーターが後押しをしてくださって、本当に大きな力になりますし、いざという時にプラスアルファの力が出るのも、ファン、サポーターのみなさんの力のおかげです。今日は間違っていなければ、あと4人で5,000人だったと思いますが、こんなに多くのサポーターが、このご時世で声が出せなくても、手拍子などで気持ちを届けてくださって非常に大きな力になっています。多くのファン、サポーターがスタジアムに足を運んでくださることには感謝の気持ちしかありません。きっとみなさんも、我々の戦っている姿勢、結果を見て、喜ばしい1日になったのではないかと思います。これからも満員に近い方に来ていただければ、また我々も頑張れると思っています」

Q:山岸選手との関係性がかなりよさそうに見えます。フアンマ選手はどのように感じていらっしゃいますか?
「ここ何試合かの我々の試合を振り返れば、2人のコンビネーションは非常にいいものになっていますし、攻撃も守備も非常に良いコンビで、自分が点を取っても、山岸が取っても、結果としてチームの勝利につながっているので、チームにとってはプラスになっていると感じています。2人でピッチに立っている時間が多いので、コンビネーションをさらに良くしてチームの力になれればと思っています。今は結果も出ていますし非常にいいコンビネーションだと思っています」

Q:外国籍選手が多く所属していますが、そこでの競争意識のようなものはありますか?
「まず8人がいて5人しか試合に出られない。さらにメンバーに入るのは18人、ピッチに立てるのは11人と、いろんな競争がありますけれども、みんなで助け合いながらやっています。もちろん、今日メンバーに入らなかった3人は非常に悔しいと思いますが、それでもお互いに励まし合って、助け合って、非常にいいチームワークが取れていると思っています。我々外国籍選手は自分の国から離れて日本でプレーしているので、結果を残さなければいけないし、試合にも出なければいけない中で5人しか出られないのですが、それでも与えられた時間、役割を果たしていると思っています。みんな調子がいいので、誰を使えばいいのか監督も悩んでいるのではないでしょうか。自分もメンバー外だったこともありますが、それでも心折れずに一生懸命にやった結果が、いまこうやって得点やチームの勝利につながっています。ここにいないメンバーも同じ想いで日常からトレーニングに取り組んでいるので、非常にいいチームワークが取れていると思っています」

◎奈良竜樹選手(福岡);
Q:3得点も見事でしたが、鳥栖を無得点に抑えた守備があってこその勝利だと思います。どのように振り返っていらっしゃいますか?
「チームとしては5度目の対戦だったので、ある程度、お互いのスタイルだったり、チームの狙いというのはお互いに分かったうえでの試合だったと思います。ただ、僕自身は天皇杯の後半45分だけのプレーだったので、自分の中に、こういうやり方だというのはそこまでイメージとして描けていなかったんですけれども、試合が始まって、細かい戦術の部分で、立ち位置の部分だったりいろいろとあるんですけれども、それ以上に試合のテンションがお互いに高くて、僕は福岡に今年来たばかりなので、そういう関係性というものをまだしっかりと理解しきれていない中で、チームの雰囲気とか、スタジアムの雰囲気とかで流れに乗せてもらえたので、チームメイトに感謝したいと思います。得点の部分に関しては、向こうは前がかりに来るというところ、リスクをかけて攻撃において人数をかけてくるというところで、やはり背後の部分がだいぶ空く、その分、エドゥアルドのような強い選手がいるんですけれども、そこでいかに人数をかけたり、バトルをするというところはチームとして1点目も、2点目も、しっかりとそういう狙いを遂行できたのかなと思います」

Q:プレーエリア的には福岡陣内での時間も多く、ピンチもいくつかあったとはいえ、最後のところはやらせていなかったイメージがあります。守備面で、どのあたりにポイントを置いていらっしゃったのでしょうか?
「向こうは立ち位置を少しずつ変えながらボールを動かしてくるという中で、いかに人数をそろえるかというところを、常にボランチとSB、SHと話しながら、誰が足りないところに援護しに行くのかというところとか、その選手が行って空いた部分を誰がカバーするのかとか、その選手が出たことによって向こうの強みが出ないのか、そういうところはしっかりと話しながら、上手く人数を合わせながら、数的不利になってもボールにいけないというシーンはそんなになかったと思います。多少、押し込まれるというのはサッカーにおいてはある話だし、押し込まれたからやられるかと言ったら福岡の場合はそうじゃないので、そこの部分で人数をしっかりと合わせるというところはCBとしては気を遣ったところではありますね」

Q:残り8試合になって勝点50以上、10位以内という目標がすぐ見えるところまで来ました。さらに勝点を積んで成績を上げていくということでは、どの辺がポイントになりそうですか?
「僕のスタンスというか、チームのスタンスは目の前の試合にしっかり勝つ、目の前の一試合にしっかり向かうというところです。あまり先のことを考えずに、次の相手の清水戦に向けて、一週間しっかりと準備するというところで、そういう姿勢がここまでの積み重ねになっていると思うし、難しい時期も、いい時期も、常にそのスタンスというものはチームとして変わっていないので、またいい準備をして清水戦に勝てるように準備したいなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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