「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント J1第31節 福岡-清水】「強い気持ちを込めて戦うことが大事」/カルリーニョス/権田修一

2021明治安田生命J1リーグ 第31節
2021年10月2日(土)13:34キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/6,216人
結果:アビスパ福岡 1-2 清水エスパルス
得点:[清水]チアゴ サンタナ(27分)、カルリーニョス ジュニオ(48分)、[福岡]ジョン マリ(81分)

◎カルリーニョス ジュニオ選手(清水);
Q:非常に貴重なゴール、カルリーニョス選手にとっては久々のゴールになりました。視界の先には向かってくる相手GKが入っていたと思いますが、迷わずにボールに行っていましたね。
「簡単なゴールではなかったと思っています。GKも出てきてスペースを与えてくれなかったので難しいゴールでした。けれども、いいボールが自分のところに来て、それをいいタイミングでミートすることができて良かったです」

Q:残り7試合、残留に向けてしびれる試合が続くと思います。カルリーニョス選手はどんなふうにチームに貢献していきたいですか?
「我々にとっての重要な試合というのは常に次にやってくる試合だと思っています。1試合、1試合を強い気持ちを込めて戦っていくことが大事だと思っています。その結果、勝点を積み上げることができると思うので、まずは1試合、1試合強い気持ちを込めて次の試合で勝点3を求めて戦っていきます。そうすることで個人的にもひと回り成長した状態でリーグを終えることができるでしょうし、それがチームに貢献することだと思っています」

Q:今日はかなりの強敵と思われていた福岡との対戦でしたが、9試合ぶりのスタメン復帰ということで、どういった想いでピッチに入られましたか?
「準備をしてきた結果だったと思っています。長い間、怪我によってチームを離れていましたが、それでも自分は準備を怠らなかったですし、それを積み重ねてきたことが今日の結果につながったと思います。2カ月以上プレーするまでに時間がかかったと思いますが、それでもこうしてスタメンに復帰ができたのは、周りの助けと、自分が諦めずに戦ってきた結果だと思います。今日はできるだけ長い時間プレーすることを心掛けましたし、それが少しずつ積み重なってきたことを幸せに感じています」

Q:ゴールシーンは西澤選手とアイコンタクトがあったのでしょうか?
「お互いに見た瞬間が確かにあったと思います。スペースは多くはなかったですが、ここだというスペースに走り込んで、彼もそのスペースにいいボールを送り込んでくれました。相手のGKも飛び出して来ましたから自分にはスペースがなかったのでシュートという選択肢しかありませんでしたし、それしか考えていませんでした。それをダイレクトで捉えることができて良かったと思います」

Q:非常に難しい相手でしたが、その相手に対して勝利を収められた一番の要因をどのように考えていらっしゃいますか?
「全員が強い姿勢を持って戦ったこと、それが大きかったと思います。立ち上がりから我々は全員が強い姿勢を持ち、それをキープすることができたと思います。我々が強い姿勢を保つことによって、いいプレーを繰り返すことによって、それが相乗効果を生んで、またいいプレーが繰り返される、そういったゲームになったと思います。前半の飲水タイムの直後にチアゴが1点目を奪って、そして後半開始直後には私のゴールが生まれて、いい時間帯でゴールが取れたということも良かったと思います。アウェイの地での難しい相手とのゲームでしたが、いい時間帯でゴールが奪えたこと、全員の強い姿勢を立ち上がりから最後の最後まで貫けたことが大きかったと思います」

◎権田修一選手(清水);
Q:好調のアビスパ相手に非常に大きな勝点3になりました。今日の試合を振り返っていかがでしょうか?
「まず好調ということもあって、シンプルにアビスパさんはいいチームだと感じました。一人ひとりが戦っていますし、全員が自分の仕事をやるというところで、サッカーはまずそういうところがベースになっているというのを本当に見せられましたし、僕たちもそういう相手に負けないために、そこの部分はこだわろうということで、いい意味で、きっかけを今日の試合でもらえたような、そんな試合だったと思います」

Q:残りは7試合です。守備陣としても、チームキャプテンとしても、どんなことが大切になってくると思いますか?
「失点がずっと続いているので、そこは今日にしても80分のところで失点してしまうというところで、あれを0でしっかりと終わるということ。それは逆に僕たちのモチベーションになる部分もあるんですけれども、まだまだ俺たちはダメなんだ、もっともっとやらなければいけないんだというところ、そこにこだわりを持ってやるというのは本当に大事なことです。僕たちの順位はアビスパさんよりも下ですし、当然ACLを争っているような状況でもないので、もし今日の試合が2-0で終わっていたとしても、もっともっとやらなければいけないというところにこだわってやるというのが、今年はもちろんですけれども、来年以降、エスパルスがどこでサッカーをするのかということにつながってくると思います。今日は勝って終わって見に来てくれたサポーターの方たちは騒いで喜んでいましたけれども、勝点3を積めたことは嬉しいですが、正直、選手たちにはまだまだだなという感覚はあるんじゃないかなと思います」

Q:1点は取られてしまいましたけれども、セカンドボールへの反応ですとか、普段よりも寄せの一歩一歩が強いというところが非常に色濃く試合に出ているなと感じました。その辺りの手応えはいかがでしたか?
「そこの部分は、今日アビスパさんと試合をさせてもらって、僕たちがスカウティングしていてもそうですし、実際に試合をしてみてもそうでしたけれど、彼らのプレッシャーに来る迫力というところは、前節の神戸戦もそうでしたけれども、僕たちの一番足りないところを本当に高いレベルでやっていました。僕たちはそこで勝たなければいけないというところを、このタイミングでアビスパさんと試合ができて幸せだなと思うくらい、僕たちに思い出させてくれました。ただ、ここが最低限のプレスにならないといけないですし、次のリーグ戦は柏レイソルとの対戦になりますけれども、その試合で今日のようなアグレッシブな守備や切り替えの早さが失われてしまっては、何も積み上げている物がないということになってしまいます。エスパルスは、基本、ボールをつなぎたかったりということがあるんですけれども、サッカーはそれだけでは勝てないですし、そういうところの戦いというのは今日をベースにしていきたいなと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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