「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第1節 福岡-磐田】「結果が大事だがロードマップは間違っていないなと思っている」/長谷部茂利

2022明治安田生命J1リーグ 第1節
2022年2月19日(土)14:04キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/ 6,217人
結果:アビスパ福岡 1-1 ジュビロ磐田
得点:[福岡]前嶋洋太(61分)、[磐田]ジャーメイン良(90+3分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「ゲームそのものは攻守にわたって、非常に自分たちらしい場面が多かったんじゃないかなと思っています。得点こそ1得点でしたが、チャンスはもう少し作れていましたし、2点取れても良かったのではないかなという想いです。またゲームの最後に関しては、何度も成功している形でもありますが、敢えて後ろを5枚にしなくてもよかったんじゃないかなということも含めて、結果論から言うと、私自身の最後の決断をミスしたなという想いです。もったいない勝点2を落とした、そんなふうに思っています」

Q:今シーズンのテーマとして取り組んできた攻撃のところで、得点は1点でしたけれども、形としては去年とは違うものが随分見られたのではないかと思います。その辺りはどのようにご覧になっていらっしゃいましたか?
「感じているのは、結果として1得点しかできなかったので、まだ物足りないと思いますが、そのように見ている方に評価していただける、また対戦相手がもし嫌がっていたならば、自分たちが歩んでいる道が間違っていない、いい方向に行っているのではないかなと思います。結果が大事だと思うので、そこにつながらなかった、何回かシュートが得点につながらなかったところが一番大事だと思いますが、ただ、ロードマップは間違っていないなというふうに思っています。そう信じたいです」

Q:今日は新加入の前嶋選手が右SBで先発しました。十分にいなくなった選手の穴をクルークス選手と2人で埋めたと思います。彼を先発起用した意図と評価をお願いします。
「まず、いなくなった人間の穴埋めではないということ。彼の力をもってして今日は表現できたと思います。長所を存分に出して、アシストしたり、得点したり、そういうSBの選手ですね。本当に良かったと思います。個人の能力だけではなく、チームに馴染んでいた、攻守にわたって役割を上手く表現していたので、周りもやりやすかったのではないかなと見ています。映像を見てみないと正確には分からないですけれども、そういう場面が良かった印象です」

Q:今日は残念ながらドローに終わりました。サッカーなので、こういうこともあるのかなという気もしますが、監督は勝点1をどのように捉えていらっしゃいますか?
「自分たちが目指している勝点、順位、最後にどのように収めるかという意味では、勝点は積んで行く、積めたというふうにも思っています。0か1か3。そのどれかなんですけれども、1を積めたと前向きに捉えています」

Q:冒頭におっしゃった5枚のところですが、しなくてよかったなと思われたポイントはどんなところだったのでしょうか?
「相手がそこまで前に人数をかけてこなかったように見えましたし、最後の交代でどうなったのかというところもありますが、それまで守れていなかったのかと言えば守れてもいたので、中とコミュニケーションを取りながらやったつもりですが、一番良かったわけではないと思います。一番良かったのは、あのまま試合を終わらせることができた時で、それが成功だったと思うので、ちょっとしたことだったと思いますが、小さなことが大事だなとも思います」

Q:次の試合への修正ポイントを教えてください。
「ゲームの終わらせ方が大事だと思います」

Q:セカンドボールを回収するのはさすがはアビスパだなと思った一方で、位置的優位性を考えるというところが、これまでブラッシュアップされているなと感じました。ジュビロは可変性を取ってくるスタイルなので、コンタクトプレーだけではなくて、そこをずらして自分たちでいい位置を取るというところを目指しているところもあるのではないかと思います。そこの手応えや、今サッカーが変わってきている中で、攻守の切り替えだけではなくて位置的優位性を取っていくんだというところの姿勢のようなものがあれば教えてください。
「当たり前のことですけれども、ポジションを取りながら、相手を見て、スペースと相手と自分たちと、そういうところからいいプレーを選んでいこうということは、どのチームもやっていると思います。今日は少しボールを上手くつなぐことがいつもより多かったかもしれませんが、ずっとつなぎ続ける、そういうチームを目指しているつもりはありません。どこかのチームが目指しているような、一言で言えばポジショナルプレーとか、ポジショナルサッカーというような、そういうことを目指しているつもりはまったくありません。ただ、それがメリットがあることも知っています。ですから、そういうものも取り入れながら、ただ自分たちのスタイルというのをもっともっと突き詰めていって、そこに近くなるかもしれないけれども、意外とそうではないということも私の中では把握しているというか、そういう考えのもとでトレーニングに取り入れたり、そうではなかったりというところで、今日はいい面が少し出たので、みなさんにそういうふうに見えたのかもしれない、そういうふうに思います」

Q:先ほど前嶋選手に関して「いなくなった選手の代わりではない」というお話がありました。サロモンソン選手がいなくなったことでセットプレーのキッカーというのも注目されていますが、今日はデザインされたセットプレーも含めて、特に重視されている部分や、今年はやっていこうみたいな意識はいかがでしょうか?
「自分たちの得点源として、高いパーセンテージでセットプレーというものは意識しています。今日で言うと、配給そのものは良かったと思いますし、キッカーだったり、右足、左足だったり、自分たちが多彩になっていくのはいいことだと思います。当然、出る選手、出られない選手も含めて、自分たちで研ぎ澄ましていくというか、練習して高めて試合で発表したいなと思っています」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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