「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント YBCルヴァンカップ第4節 福岡-磐田】「イメージ通りに相手の背後に落せた」/北島祐二/森山公弥

2022Jリーグ YBCルヴァンカップ 第4節
2022年4月13日(水)19:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/1,971人
結果:アビスパ福岡 2-1 ジュビロ磐田
得点:[磐田]松本昌也(66分)、[福岡]ルキアン(72分)、重廣卓也(86分)

◎北島祐二選手(福岡);
Q:同点ゴールのアシスト、逆転ゴールの起点と大活躍でした。まず同点ゴールのところを振り返っていただけますか?
「僕にどうやってボールが来たかというのは、あまり覚えていないんですけれども、ファーストタッチでボールを止めた時に、ディフェンスとルキアンが1対1になっているのが見えて、ルキアンが出してくれと声を出していたので、ルキアンのスピードという特長を出すために裏に止まるようなボールを蹴ることができたらチャンスになるかなとイメージしていました。イメージ通りに相手の背後に落せたので、それが点につながって本当に良かったなと思っています」

Q:同点ゴールのシーンはいかがでしょうか?
「僕がボールを持ったときに、森山選手が僕を追い越す動きをしてくれたことで、それを囮に使ってディフェンスを外すことができてクロスを上げられるタイミングが作れました。追い越してくれた森山選手には感謝していますし、中で待ってくれていたフアンマに丁寧なパスを送り込むということを意識して入れたことで、それが点につながって本当に良かったです」

Q:今日は試合を通して、北島選手の仕掛けるという姿勢が強く感じられました。
「僕自身今年初めてのスタメンで、チームもなかなか調子が上がらない中で、僕自身はこのまま終わりたくない、リーグに絡んでいくためにも、このチャンスをものにしないといけないという想いでいました。ですから、僕の特長である仕掛ける姿勢や、ボールを扱う技術を100%出そう、出し惜しみすることなくやれることを全力やろうという気持ちでピッチに入りました」

Q:以前、練習を見学させていただいた時に、随分と良いボールを蹴っているなという印象がありました。1本目も、2本目も良いボールでしたが、あの辺りは自信があったということでしょうか?
「そうですね。去年から練習でのCKやFKのキッカーを任されていて、その中でじわじわと精度が上がってきた感覚がありますし、その感覚を維持しようと思って練習をしてきたので、明らかに一昨年、去年までのキックの精度よりも上がっているという感覚があります」

Q:ゲームはどっちつかずで、どちらが先に取るかというような展開だったと思います。その中で先に1点を取られてしまって、流れ的にはリーグ戦の悪い流れが続いているのかなという印象もありました。そこから逆転に至るまで、どんな想いでプレーされていたのでしょうか?
「まず失点シーンなんですけれども、僕がマークを外してしまって目の前で決められてしまったというのがあって、僕自身としては何としても取り返さないといけないという気持ちでいましたから、失点を引きずらずに前向きな気持ちでプレーを続けられました。チームとしては、失点してもネガティブになるのではなくて、『失点したんだったら取り返そうよ』ということでジタバタする感じもなく、それが1点目につながったと思います。同点にできれば流れはこちらに来るので、その流れで来たチャンスをしっかり重廣選手が決めてくれました。チームとしては良い勝ち方でしたし、波に乗れる勝ち方だったと思います」

Q:チームにとっても、北島選手にとっても、この1勝を大きなものにしなければいけません。
「今日負けるとルヴァンで後がなくなるという状況だったので、この勝利は大きいですし、個人としても初めてのアシストでしたし、より手応えを感じる試合になりました。次はルヴァンカップ、リーグ戦で初ゴールを決められるようにやっていきたいと思っています」

Q:試合前のシュート練習も随分当たっていたように見えました。この勢いでゴールもいけるのではないでしょうか?
「そうですね。落ち着いて、焦らずに、自分のタイミングで打てば決まると思うので、頑張りたいです」

Q:クルークス選手、田中達也選手、金森選手など、経験や実績のある選手とポジション争いをする中で、どういったところを磨いていきたいと考えていますか?
「僕自身としては、田中選手のようなスピードがあるわけではありませんが、田中選手に負けないぐらいのボールテクニックやチャンスメイクができると思っていますし、他の選手に負けているつもりはないので、自分のプレーをして、それに最後のアシストやゴールという結果を出せればポジションは掴めると思っています。そのために、今は最後のシュート、アシスト、クロスというものに取り組んでいます」

◎森山公弥選手(福岡);
Q:初めてのフルタイム出場になりました。
「90分やって出し切って勝てたので自信にもなりますし、試合勘というものも少しは取り戻せたかなというふうには思います」

Q:ご自身の出来についてはいかがでしょうか?
「満足はできないところがあります。全部がダメというわけではなかったんですけれども、後半のボール奪取のところをもっと最初から出していければ、どんな相手に対してもやれると思うので、守備の強度というところをもっと上げていきたいと思います」

Q:どっちつかずの展開から先に点を取られてしまいましたが、そこからしっかりと逆転にもっていきました。
「前半を0-0で折り返せたのはベストでしたし、0-1になっても、まだ盛り返すことができるチームだということは分かっていたので、そのまま0-1で耐えて、終盤勝負というところで、ルキアンとシゲ(重廣)君が取ってくれたので、これからの試合に向けても良いゲームになったのかなと思います」

Q:同点に追いついてから、一気に流れが来たように思います。
「0-1で耐え続けていた中で得点が入ったことで、後ろも前線の選手も前から行けるようになって、どんどん前目でボールが取れるようになって、最後は決めきるところで決めてくれたので良かったです」

Q:これでルヴァンカップではグループリーグ突破の可能性をつなぎましたし、チームも公式戦という意味では2連敗を止めました。今日の勝利はチームの勢いにつながるのではないでしょうか?
「チームにとって苦しい状況が続いている中で、こうやって逆転で勝てたということは本当に大きいと思いますし、チームにとっても、個人にとっても、これからのリーグ戦につながる試合になったと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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