「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第11節 福岡-FC東京】「2失点目が悔やまれる。あれが試合の流れを大きく決定づけた」/アルベル

2022明治安田生命J1リーグ 第11節
2022年5月3日(祝)17:03キックオフ
会場:ベスト電器スタジアム/ 8,787人
結果:アビスパ福岡 5-1 FC東京
得点:[福岡]宮大樹(4分)、[FC東京]松木玖生(24分)、[福岡]山岸祐也(39分)、ルキアン(48分)、山岸祐也(62分)、ルキアン(72分)

◎アルベル監督(FC東京);
Q:試合を振り返って
「守備が激しいアビスパさんとの試合において、試合のスタートの数分間が非常に重要だということは予想していました。にも拘わらず早い時間帯に失点をしてしまいました。その最初の失点が、試合の流れに大きな影響を及ぼしたことはあったと思います。その後に同点に追いつくことができましたけれど、同点に追いついた前後の時間帯は我々がゲームをコントロールできていたと思いますし、アビスパさんの武器のひとつであるカウンターアタックにうまく対応できていたと思います。しかし、2失点目が大きく響いたというのはあります。我々が支配していた時間帯での2失点目だっただけに、とても残念でした。そして後半スタートの彼らの最初のカウンターアタックのところから3失点目をしてしまいました。それゆえに、さらに我々は攻撃的に行くことになり、その都度、さらに彼らの大きな武器であるカウンターアタックに苦しめられたという展開で複数失点をしてしまったという流れでした。
今シーズン、我々は大きな変化に取り組んでいます。そういう意味でも、今日のようなアクシデントが起こり得ることもあります。今日の対戦相手のアビスパさんを祝福したいと思います。我々のプレースタイルというのは、継続的に勝点を重ねられるプレースタイルだと理解しています。当然、我々には改善点が多く残されています。けれども常に上位を目指すためには、我々のプレースタイルというものは有効だと私は考えているので、我々はこの道を突き進んでいきたいと思います。そして、試合が終わった後に、敗退したにも拘わらず我々に拍手を送ってくださったFC東京のファン、サポーターのみなさまには、この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。我々の進んでいる道を彼らもサポートしてくださっていることが拍手からひしひしと伝わってきました」

Q:今日は今季初めてブラジル人選手を前に3人置いて、レアンドロを一番前に、ディエゴをサイドに置いたと思います。その辺りの意図を教えてください。
「中盤の中央での数的優位というのを作ることを狙って、このような配置にしました。そして、それは十分に効果が出ていたと思います。福岡さんの2CBが強いというのは予想していました。それゆえにそこで戦うのではなく、我々は別のゾーンで戦うことを狙っていました。特に前半は中盤の中央のところでうまく数的優位を作り、そこからうまくチャンスを作り出していたと思います。ただ、サッカーというのはゴール数を競うスポーツであり、今日は福岡さんが我々以上のゴールを決めて勝利を収めたということが、何よりも明確な事実でした。サッカーでは結果が一番重要です。そして今日の試合は我々にとってはネガティブな結果でした。ただすぐにまた日曜日に次の試合があります。しっかりと成長した姿を日曜日に表現できればと思っています」

Q:攻撃が分厚くなる一方で、どうしても守備の強度が下がってしまうという点もあったと思います。その辺りの守備の改善点と、5失点してしまった結果の受け止め方はいかがでしょうか?前からのプレスの強度が落ちたという部分はあったと思います。
「まず最初の相手の得点はCKからのものでした。そして我々の2失点目も決して前からの守備が悪くて失点したわけではなく、守備ラインのところでのミスがあっての失点でした。そういう意味では、前線の守備が悪かったとは私は思っていません。そして後半の失点のところも、我々の攻撃の時のリスク管理がうまくはまっていなかったゆえの失点だったと思います。福岡さんは前線にフィジカルの強い2トップを置いており、そこにスペースを与えてしまうと、やはり危険なプレーをされてしまいます。そして福岡さんにとって非常に望ましい展開というのは、まさしく、彼らが守りに入ってもいいという状態、彼らが勝っている状態の流れです。そしてそのような試合展開になったがゆえに、彼らの武器がさらにうまく機能したという展開があったと思います。だからこそ2失点目が悔やまれます。あの2失点目が試合の流れを大きく決定づけたと思います」

Q:同点ゴールを決めた松木選手の評価をお願いします。
「彼はいいプレーをしていたと思います。今シーズン、継続的に成長しています。最近の試合でもチャンスはありました。けれども、なかなかゴールを決められない中、今日、ゴールを決められたことを嬉しく思います。彼のプレーには非常に満足しています。まだまだ成長する伸びしろがありますし、偉大な選手になるためには、もっと成長する必要があるかと思います。我々のプレースタイルとともに常にプレーし続けることによって、彼はさらに成長していくことができるかと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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