「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【選手コメント 天皇杯3回戦 岩手-福岡】「狙い通りの形。勢いにつながって良かった」/城後寿/北島祐二

天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 3回戦
2022年6月22日(水)18:30キックオフ
会場:いわぎんスタジアム/712人
結果:いわてグルージャ盛岡 1-3 アビスパ福岡
得点:[福岡]城後寿(56分)、[岩手]ブレンネル(70分)、[福岡]北島祐二(79分)、渡大生(84分)

◎城後寿選手(福岡);
Q:難しい展開の中貴重な先制ゴールになりました。先制ゴールのシーンと、難しい中でどのようなことを意識してプレーされていたのか教えていただけますか?
「前半特に相手に押される状況というか、ピンチが続く中で失点しなかったということが、後半の自分たちの立て直しにつながったと思います。こういう難しい展開の中で、FWとしてゴールは常に狙っておかないといけないと思っていました。トレーニングの中から、輪湖とはああいう形で何度もスモールゲームでゴールを決めていましたから、あのシーンでは輪湖はシュートに行ったんですけれども、常に狙っている形でしたし、チームとしても、シゲさん(長谷部茂利監督)からはこぼれ球やゴール前のところでは狙っているように常に言われているので、狙い通りの形のゴールだったと思います。チームは1失点しましたけれども、その後の勢いにつながって良かったなと思います」

Q:チームとしてなかなか得点が奪えない中で、今日の3ゴールでどのような手応えを掴みましたでしょうか?
「何よりも次のステージに進めることができたのが良かったのではないかと思います。内容のところもいい形で終えて、3ゴールという結果で終われれば一番良かったと思いますが、天皇杯のレギュレーションでは下位のカテゴリーのチームと戦うことが多く、その難しさはありましたけれども、リーグ戦ではなかなか点が取れていない中で、控えに回っている選手が点を決めたということは、リーグ戦に出ている選手にもいい刺激になったと思います。中2日でリーグ戦がありますが、まだ誰が出るのか分からない状況だと思うので、いつチャンスが来てもいいように、身体と気持ちの準備を常にしておかないといけないかなと思います。」

◎北島祐二選手(福岡);
Q:なかなか難しいゲームでしたが、途中出場の北島選手の2点目が相手を突き放すことになりました。どのようなことを意識してピッチに入られたのか、そしてゴールに至るまでのプレーについて教えてください。
「僕たちの左サイドで中盤とディフェンスの間でボールを受けられて、そこから前進されるという場面があったので、しっかりと中を閉じて外から相手を攻めさせるという指示のもとピッチに入っていきました。ただ、僕が入ってすぐに失点してしまったので、なかなかメンタル的には前向きな気持ちにはなれなかったんですけれども、ゴールのところは渡選手からいいボールが入って1対1になりましたし、対峙するディフェンスの対応も良くなかったので、突破してクロスを上げるということを意識して仕掛けたところ、相手が後ろから来たので、自分が前に入っている分、それがPK獲得につながって良かったなと思います」

Q:前半はなかなか自分たちの流れになりませんでした。ベンチから見ていて、どのようなところに改善点があったと感じていましたか?
「FWの選手とSHの選手との連携でボールを奪うというのが、僕たちがボールを奪う時の狙いですが、そこが今日はなかなかうまくいかなかった、相手の配置、ボールの動かし方に対して、誰がどこに出て行くのかというところが、ミーティングでははっきりしていたんですけれども、試合が始まると100%の狙いというものが発揮できなかったことが、なかなか流れをこちらに持ってくることができない要因かなと思って見ていました。ですから、自分が入ったときには、SHがディフェンスラインに入るのではなくて、相手の開いたCBに対して、どれだけプレッシャーをかけられるかだと思っていました」

Q:PKを蹴るのは北島選手自身が決めたのでしょうか?また、この得点をどのようにリーグ戦に繋げたいとお考えでしょうか?
「まずPKのシーンですけれども、僕がPKを取った瞬間に、ジョルディ(クルークス)選手が蹴りたいと言って来て、最初は譲ったんですけれども、輪湖さんから『お前が蹴れよ』と声がかかったんです。そこで自分自身がはっとしたというか、こんなところで譲っている場合ではない、自分で結果を出しに行くという気持ちを思いださせてくれて、それでジョルディに蹴らせてくれと話して譲ってもらいました。そこはジョルディにも感謝したいですし、輪湖さんにも感謝しています。
このゴールは自分自身にとって大きいですし、1-1というスコアの緊張感がある中でのPKだったので本当に大きな自信になります。ルヴァンカップもまだありますし、リーグ戦でも、もっともっと緊張感のあるひりひりした展開の中で、自分がPKやFKを蹴ることができるように、この自信をリーグ戦につなげていきたいなと思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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