「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【記者会見 J1第19節 FC東京-福岡】「相手どうこうよりも自分たちの力が充実していなかった」/長谷部茂利

2022明治安田生命J1リーグ 第19節
2022年7月2日(土)18:03キックオフ
会場:味の素スタジアム/14,613人
結果:FC東京 2-2 アビスパ福岡
得点:[福岡]ルキアン(16分)、[東京]レアンドロ(49分)、紺野和也(64分)、[福岡]フアンマ(78分)

◎長谷部茂利監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「前半はいい戦いをして先制しましたが、追いつかれて、逆転されて、最後は我々が追いついたという、流れが行ったり来たりでしたけれど、相手様がどうこうというよりも、自分たちの力が充実していない、失点しなくてもいい場面で失点になってしまった、また、得点できそうな場面はもう少しあったと思うので、2点取れたのはいいことですが、もう1点取れたらなというところです。シュート数も相手を上回ることができたので、久々にゴールに迫れたのではないかなと思っています」

Q:上位チームに対して、アウェイで、リードされている展開を追いついたという見方ができる一方で、先制点を取ったので勝ち切らなければいけなかったという見方もあると思います。今日の勝点1はどのように捉えていらっしゃいますか?
「最終的に自分たちの目標に向かうためには勝点1というのは大事だと思います。先制点を取った段階ではもったいないと言えますけれども、逆転されたところで1点を追いついた最後の時間帯で言えば、うまく自分たちが勝点1を取ったと見ています。それが最終的に順位につながると思います。我々は34節が終わった時にどこの位置にいるかをイメージして試合に挑んでいます。そこにつながるといいなと思っています」

Q:自分たちの力が充実していなかったというお話がありました。前半からルーズボールに対して見合ってしまったり、譲ってしまったりというシーンが多く、失点にはつながりませんでしたけれども、あの辺りはまだ不十分だなと感じました。
「相手の立ち位置や、終盤に選手を代えてきたところでは上手な選手が出てきたというところはあると思いますが、もっとボールを拾う、球際のところもそうですし、セカンドボールのところの予測とポジショニング、そしてボールを触った時の技術、そういうものが足りないなと思います」

Q:先制した試合で逆転されたのは長谷部監督になってからは2年前の長崎戦以来のことです。なかなかないシチュエーションの中で、選手たちのメンタリティや監督が指示されたことでうまくいったなということがあれば教えてください。
「後半の頭に失点をした、その失点は私の送り出しが良くなかったのかもしれません。ただ選手たちは2失点した後に3失点目を喫せずに追いついたというところは、こちらから何かを施したわけではなく、自分たちで顔を上げて攻撃力を高めて、リスクも犯しながら攻撃したと思います。そこは評価できると思います」

Q:一方、ここのところ、後半での複数失点が目立ちます。共通した原因として何か感じることはありますか?
「共通していることといえば時間帯ということなんですけれども、プレーそのものは、もう少し自分たちが連動した、意図した形でボールを取りにいかなければいけないというのもありますし、取ったと思えた瞬間に取れていなかったり、取ったボールがまた相手に行ってしまったりということをなくすように改善していかないと、これからも同じことをしてしまうと思うので、そこをもっともっと追求していきたいなと思います」

Q:今日はGKの永石選手がJ1リーグ初出場でした。ビッグセーブもありましたけれども、起用した意図と評価を教えてください。
「リーグ戦で連敗している中で、続けて3失点もしているということ。誰のせいでもありません。チーム全員で背負っている失点です。同じように得点もチームの得点だと思いますが、悪いわけではありませんが、結果として2試合で6失点しているので、ふつふつとチャンスを狙っていた選手ですからチャンスを与えようということでした。そういう意味では、やはり良いプレーを随所に見せたなというふうに思います。ただ2失点してしまいました。それを防がなくてはならない、そんなふうにも思います」

[中倉一志=取材・構成・写真]

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