【J1第19節分析レポート】川崎フロンターレはなぜFC東京の中央を攻略できたのか? 別格の中村憲剛と小林悠/横浜FMのゴール判定を巡る不可解/名古屋と神戸のジレンマ/土居聖真はまるでフランチェスコリ/確実に青田買いの対象になっているJリーグ
毎週、火曜日(または水曜日)にお届けするJリーグ戦術分析。今週は、J1第19節の分析レポートをお届け。
激しい火花が散った多摩川クラシコ、またもや起きてしまった横浜F・マリノスと浦和での誤審騒動、相変わらず勝てない名古屋と苦しむ神戸、移籍が相次ぐ鹿島、ガンバ大阪の戦いなど、まとめて振り返ります。
あえてFC東京が固めた中央を崩す川崎の狙い。開けてきた3連覇への視界
後半戦の行方を占う意味でも注目の多摩川クラシコは、川崎フロンターレが3-0でFC東京に快勝しております。試合後の中村憲剛のコメントのとおりかと。
「自分たちのサッカーをやって、相手にはやらせない」(中村憲剛)
FC東京の強みは堅守とカウンターアタックです。対して川崎は得意のパスワークで押し込み、失っても高い位置からのプレスでカウンターの機会をほとんど与えませんでした。ショートカウンターをさせなかったのも大きい。FC東京に高い位置で奪わせなかった。田中碧と下田北斗のボランチコンビが落ち着いてボールを動かし、相手の第一列を無力化していました。FWの守備で限定できなければ、第二列のプレスもかかりません。
FC東京のロングカウンター、ショートカウンターともに発動させず、相手のサッカーをやらせなかったと同時に、それ自体が川崎のスタイルでもあったわけです。
相手が中央を固めているのに、あえて中央を崩していく攻撃もさすがでした。
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