西部謙司 フットボール・ラボ

【Jクラブ戦術フォーカス/セレッソ大阪】いまJで最も“堅い”チーム。「理詰め」でJ1最少失点を実現した堅守のメカニズムを解き明かす

いまJ1で最も守備の堅いチームと言っても過言ではないセレッソ大阪。J1最少失点の守備のメカニズムとはいかなるものなのか? 毎週金曜日に配信のJクラブ戦術フォーカス。今回はセレッソ大阪の堅守の秘密に迫ります。

クリーンシートが11試合!4-4-2がもたらした安定

21節終了時点でのセレッソ大阪の順位は7位。得点は下から4番目ですが、失点15は川崎フロンターレと並んでJ1最少です。4-4-2の守備が安定しているという点では、川崎、FC東京、鹿島アントラーズと似たタイプのチームと言えるでしょう。

10節の松本山雅戦がターニングポイントだったかと思います。センターバックの瀬古歩夢がデビュー、またこの試合から4-4-2のシステムと主力メンバーが決まっています。ここからが本格的な「開幕」ですね。それまでの9試合は2勝2分5敗。第10節以降の11試合が7勝2分2敗となっております。

3バックと4バックを併用していたのが4-4-2に定まり、それに伴って前線の構成と攻撃の仕方も決まってきたように思います。

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