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西部謙司 フットボール・ラボ

浦和と広島で「ミシャ式」が復活した要因は守備戦術の変化にあり!実は選手の「個性」を生かす仕様になっている湘南、松本の3-4-2-1【Jで主流の3-4-2-1比較論】

Jリーグで多くのチームが採用している3-4-2-1のシステム。ミハイロ・ペトロヴィッチ率いる北海道コンサドーレ札幌はもちろん、ここにきて浦和レッズとサンフレッチェ広島でミシャ式が復活したのには明確な理由がある。また走力と組織力でミシャ式とは異なる機能性を見せる湘南ベルマーレ、松本山雅の3-4-2-1は、実は選手の「個性」を生かす運用になっている。J2でも3バックが主流となるなど、多様性を見せる3-4-2-1について今回は徹底フォーカスする。

Jリーグでなぜ3-4-2-1は主流になったのか?

今回は特定のクラブというより、特定のシステムにフォーカスしてみます。ざっくりした分け方ですが、J1の基本システムは下記のようになっています。

 

<4-4-2>

FC東京、鹿島アントラーズ、セレッソ大阪、ベガルタ仙台、サガン鳥栖、名古屋グランパス ※名古屋は3-4-3なども使います

<4-2-3-1>

川崎フロンターレ、清水エスパルス、横浜F・マリノス ※横浜FMは途中まで4-3-3でした

<3-5-2>

ガンバ大阪、ヴィッセル神戸

<3-4-2-1>

サンフレチェ広島、大分トリニータ、北海道コンサドーレ札幌、浦和レッズ、湘南ベルマーレ、松本山雅、ジュビロ磐田

 

ジャパン・ウェイの日本代表は4-2-3-1が基調。日本人には一番馴染みのあるシステムではあるのですが、J1に関してはご覧の通り3-4-2-1が多数派です。システムは1つの分類の仕方にすぎません。ただ、それを基本にしている理由はあるわけです。たぶん4-4-2のほうが日本全土としては普及していると思いますが、ではなぜJ1では3-4-2-1なのか。また、同じシステムでも運用が違います。そのあたりを中心に3-4-2-1にフォーカスしてみます。

浦和と広島でミシャ式が復活した要因は守備戦術の変化にある

なぜ3-4-2-1なのか。といっても、3-4-2-1にも2系統あって、理由がそれぞれ違います。2系統の1つは、いわゆる「ミシャ式」で広島、大分、札幌です。こちらは可変式による攻撃型で、ボールの確保と攻撃増強に有利ということで採用しています。もう1つが湘南、松本、磐田で、とくに湘南と松本は攻撃にも守備にも多くの人数を投入したいというのが採用理由でしょうか。同じシステムですが運用が全然違っていて、もう別のシステムと言ってしまってもいいかもしれません。

ミシャ式については、すっかりお馴染みでしょうから機能性の説明は省きます。

森保一監督のときの広島が3回のリーグ優勝、ミシャ監督率いる浦和も強豪としての地位を築きました。ただ、その運用方法が少し複雑なためか、この2チーム以外にミシャ式を採用するところもなく、やがて各種対策もとられるようになって一時は広島、浦和もミシャ式から離れました。しかし、ここにきてまた盛り返してきているわけです。

一時下火になりながら盛り返してきたのは守備戦術の変化が要因だと思います。

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