面白かった風間監督のサッカーはどこで歯車が狂ったのか。状況が好転する可能性はあったが待てなかった名古屋グランパス。上昇のカギとなるのは?
「形」で考えないサッカーは魅力的ではあったものの、脆弱性もはらんでいた。序盤は好調だった名古屋が負のスパイラルに陥ってしまった原因はどこにあるのか? 未解決に終わってしまった2つの問題点を中心に総括する。
相変わらずボールを支配するも、攻守の収支が釣り合わなかった原因とは?
週末のJ1はお休みでしたが、大きなニュースがありました。名古屋グランパスが風間八宏監督を解任、マッシモ・フィッカデンティ監督を新たに迎えるそうです。
解任されておかしくない成績だったとはいえ、社長、GM、監督のトライアングルが強固だっただけに意外ではありました。ただ、名古屋はスポンサー企業のトヨタの意向が強く働くことは想像に難くないクラブなので、トヨタがNOだったのでしょうね。
名古屋については以前にクラブフォーカスで取り上げましたが、そのときからパフォーマンスが大きく変わった印象はありません。相変わらずボールは支配していましたし、さまざまなスタッツは悪くない。しかし思ったほど得点が伸びず失点が多い。
その状態が長引いたことで選手間に不安が広がっていたのではないかと思われます。これは直接取材したわけではないので想像にすぎないのですが、選手のプレーや表情から自信の揺らぎがあるようにみえました。
もともとあった監督と選手のサッカー観の違いが勝てないことで増幅した?
風間監督はメディアに対して「わからなくていい」といつも言っていました。
(残り 2581文字/全文: 3183文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ