【Jクラブ戦術フォーカス/FC東京】J1で最も横幅が圧縮されたソリッドな4-4-2。堅守速攻型ゆえに抱える「弱点」と優勝するためのポイントとは?
堅守速攻のスタイルで首位を走るFC東京。失点が少なく、効率的に得点を重ねるメカニズムを解明するとともに終盤戦を戦う上でのポイントを読み解いていく。
リーグで下から5番目のボール支配率も効率よく重ねる得点
第26節時点で依然首位、鹿島アントラーズとの差はわずか1ポイントに詰まりましたが、FC東京は充実したシーズンを送っています。少し気になるのはアウェイの成績でしょうか。ホームの勝率80%に対してアウェイは31%です。アウェイ8連戦のうち3試合を消化して1勝1分1敗、あと5試合残っています。松本山雅、サガン鳥栖、ジュビロ磐田と残留争いのチームとの対戦があるのも、やや難しいところかもしれません。
ただ、FC東京が強力なチームなのは間違いないです。いわゆる堅守速攻型なので、川崎フロンターレが連覇したときのような圧倒的な感じはありませんが、そこはスタイルの違いでしょう。ボール支配率は平均45.3%で下から5番目。得点数は7位、失点はセレッソ大阪に次ぐ少なさです。まず守備が強い、それをベースに効率よく得点していますね。
残留争いで必死のチームとのアウェイゲームがその点どうなるのか。相手が3ポイントを狙って攻めてくれればいいのですが、守備を固めてくると難しいゲームになるかもしれません。
速攻型ゆえに抱えている「弱点」と優勝するためのポイントとは?
攻撃は長谷川健太監督のいう「ファストブレイク」が特徴です。
(残り 1758文字/全文: 2357文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ