【J1第28節分析レポート① 仙台0-1松本】J1に弱いチームはない!17位、松本山雅が見せた強さ。チームを救った「ブラジル人の血」、そして杉本太郎という逸材。
毎週、火曜日にお届けするJリーグ戦術分析。今週は、J1第28節のベガルタ仙台vs松本山雅、サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸を2回に分けてレポートします。
「外は諦めた」松本山雅の割り切りと驚異の運動量。杉本太郎の高いスキルとは?
J1はホント、弱いチームがありません。どの国のリーグでも、たいがい下位のチームには「そうだね、下位だね」という納得感はあるものですが、J1にはそれがありません。
松本山雅は自動降格圏の17位ですが、強かったですよ。アウェイでベガルタ仙台に勝利しております。
ゲームは開始2分、セルジーニョの電光石火のシュート炸裂で松本が先手をとります。そのまま前半途中まで鋭い攻撃を継続、どっちがホームだかわからない展開。しかし、仙台も徐々にリズムをつかんで左右のハイクロスを長澤駿、ハモン・ロペスのツインタワーが狙う迫力のある攻め込みが出てきます。後半は仙台が押し気味に進め、最後のほうは松本が割り切って専守防衛、そのまま1-0で逃げ切りに成功しております。
松本のシステムは3-5-2でした。ちょっと前までは3-4-2-1だったのですが、MF中央に3枚が並ぶ形に変えております。ポゼッション率の高いチームではありませんから守備型の3-5-2ですね。ユーロ2016のときのアントニオ・コンテ監督が率いていたイタリアのタイプです。ただ、守備型でこれをやっているチームはあまりありません。
というのも、中盤中央の3枚がかなり消耗するんですわ。
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