西部謙司 フットボール・ラボ

【J1第30節分析レポート② 湘南0-3ガンバ大阪】ガンバの至宝が魅せた天才的なシュート。宇佐美貴史はなぜ狙ったコースに正確で力強いシュートが打てるのか?

今週のJリーグ分析レポートは、J130節の北海道コンサドーレ札幌vs名古屋グランパス、湘南ベルマーレvsガンバ大阪を2回に分けてレポートします。それぞれ、「名古屋の弱点」と「宇佐美貴史」にフォーカスです。

希少なキックの質。やはりガンバの至宝はゴール前にいるべし!

ガンバ大阪が湘南ベルマーレに3-0の快勝。試合どうこうより、宇佐美貴史について。前半のロスタイムと50分に2ゴールしていますが、どちらも見事なシュートでした。

アデミウソンとの2トップでプレーした宇佐美は、得点以外にこれといった仕事はしていません。そのかわり一振り、二振りで試合を決めてしまう。G大阪に復帰してからインサイドハーフにも起用されましたが、2トップの一角というポジションが一番いいのではないでしょうか。

二度目のドイツ行きの前だったと記憶していますが、宇佐美は「ハードワーク」をかなり意識していました。当時まだレアル・マドリーにいたクリスティアーノ・ロナウドが、ゴール前に集中して点をとるようになっていた時期で、以前よりもこぼれ球とかそういう得点が増えていた。宇佐美もゴール前へ行くことで、そうした「地味な点」もとれるようになったと話していました。ただ、一方でロナウドのように守備をある程度免除された格好でゴール前に集中するスタイルには否定的でした。

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