西部謙司 フットボール・ラボ

今季J1のトレンドとなりそうな「ビルドアップ+ハイプレス型」を駆逐する戦術を示唆したFC東京、セレッソ、ガンバ、鳥栖の戦い方【Jラボ】

J中断期間に読んでおきたいテーマをピックアップするJラボ。今季のトレンドとなりそうなビルドアップ型、ハイプレス型に対して有効な戦術を見せた4クラブの戦い方をテーマに分析します。

ビルドアップ型、ハイプレス型に有効な戦術を繰り出した4クラブ

ビルドアップを重視するチームが増えているのが今季J1の傾向で、同時に必然的にハイプレスを行うチームも増えています。開幕戦に関しては、ビルドアップ型に変化したチームに結果が出ていませんでした。

ビルドアップとハイプレスは表裏一体であることは前回書いたとおりです。どちらをメインにするかで必要な編成が変わってきます。で、どちらにも対応できる戦い方もあります。いわゆる堅守速攻のスタイルがそれになります。

ビルドアップ型の弱点は、相手に引かれると崩しにくいというところです。また、ボールポゼッションはわりとすぐに上がるのですが、相手の速攻への対策やハイプレスが未整備のケースが多く、ポゼッションが高いわりに勝利に結びつかないジレンマに陥ることもある。ということは、引いて守備を固めてカウンターを狙うというスタイルは完成度の低いビルドドアップ型に対して効果があると考えられます。

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