ローカルクラブのままビッグになって時代を切り開いた浦和…3倍速の男エメルソンが爆走した2004年の浦和レッズ【Jリーグタイムトラベル】
まさに弱小と揶揄されていたチームの転換点だった。強力な選手を擁して、盤石の戦い方でリーグを席巻していく新しい時代の始まり2004年のJリーグにタイムトラベル!
ビッグなローカルクラブでJの理念を体現
ファーストステージを獲った横浜F・マリノスがチャンピオンシップも制して連覇したシーズンですが、話題は浦和レッズのセカンドステージ優勝ですね。
JSL時代の名門・三菱が前身です。70年代、二宮寛監督がボルシアMGのヘネス・バイスバイラー監督と親交がありドイツ色のあるチームでした。当時のボルシアMGはブンデスリーガというかヨーロッパでもトップクラス。ネルソン吉村とジョージ小林のいたヤッマー(現在のセレッソ大阪)がブラジル、三菱がドイツでした。
しかしJ開幕からは苦難の時期が続きます。めちゃめちゃ負けてました。2年連続の最下位。鹿島アントラーズ戦では得点して喜んでいる隙に鹿島にキックオフされ、そのまま失点するというトホホな出来事もありました。
95年にホルガー・オジェック監督を迎えてファーストで3位。このシーズンは福田正博が日本人初の得点王になっています。98年は原博実監督の下、新加入の小野伸二の活躍もあってセカンドで3位。ところが99年には降格してしまいます。
降格決定試合は現地で見ていましたが、試合後もサポーターが帰らず選手を励ましていた光景が印象的でした。まあ、怒っている人もいたと思いますが、ファンに愛されている、見放されていない、何と言うか荘厳な雰囲気の降格でしたね。弱いときから人気はすごくあって、そのうち実力が人気にだんだん追いついてきた。
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