日本らしくないチームによるアジア制覇―強力な陣容で「罰ゲーム」と呼ばれたACLを本気で獲りにいった2007年の浦和レッズ【Jリーグタイムトラベル】
本気でアジアを獲りにいき、見事にJクラブによる初のACL制覇をなしとげた浦和レッズ。当時の浦和はJリーグ史上でもまれにみる日本らしくないチームだった。2007年のJリーグ(今回はACL)にタイムトラベル!
J史上でも屈指のトップ下を擁していた浦和の重厚感ある陣容
2006年にリーグと天皇杯の二冠を獲った浦和レッズは、2007年にAFCチャンピオンズリーグに優勝しています。アジア王者は1999年のジュビロ磐田以来、ACLになってからは日本のクラブとしての初戴冠でした。
それまでACLはグループリーグ敗退続きで、過密日程から「罰ゲーム」なんて言われ方もしていました。しかし、浦和は1年前からスタッフを現地に派遣するなど、Jリーグ勢としては初めて本気でACLを獲りにいっていました。
現在もまだその傾向はあるのですが、当時はもっとJリーグに比べるとACLの価値は低くみられていたと思います。ヨーロッパならCL、南米のリベルタドーレス杯にあたるコンペティションですから、本来ならもっと盛り上がってよさそうなものですが、残念ながらそうはなっていないですね。
ACLが盛り上がらない原因の1つに、対戦相手に興味がないということがあるのではないでしょうか。CLだと、「あのバルセロナと対戦する」というようなモチベーションがあるのですが、ACLはいかんせんそこが弱い。「あそこには負けたくない」というような関係もあんまりない。我々メディアがもっと情報を出していかないといかんのでしょうな。
CLもチャンピオンズカップとして発足した当初は、イングランドがあんまり本気ではなかった。
(残り 1305文字/全文: 1983文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ