西部謙司 フットボール・ラボ

好調川崎は陸空無敵のレアンドロ・ダミアンの生かし方に改善の余地あり。脇坂泰斗はあの条件を満たせばスーパーな選手に【月刊「川崎フロンターレ」vol.3】

西部謙司のフットボールラボでは、これまでのレギュラーコンテンツにプラスして、毎月1つのクラブを重点的に取り上げて週1回程度のペース(月4回程度)で特集していきます。題して「マンスリー・クラブ・フォーカス(MCF)」。7月は川崎フロンターレを大特集です。特集第三回目は柏戦にフォーカスです。

全員良かった柏戦。MOMは仕事人、下田北斗 

第4節柏レイソル戦も3-1で快勝した川崎フロンターレ。4-3-3は相変わらず機能しています。

16分にCBジェジエウが負傷交代していますが、左SBで先発した車屋紳太郎がCBに入り、とくに問題なく終えています。交代選手も含め、全員の調子がいいように見えますね。調子がいいので戦術的にも機能しているのか、機能しているから調子がよく見えるのかはわかりませんが、どっちにしても好調ではあります。

40分にCKから家長昭博がヘディングシュートで先制、2分後に再び家長が右足のミドルを叩き込んで2-0。後半に入って再びCKからレアンドロ・ダミアンが決めて3-0としました。柏に1点を返されましたが余裕のある勝利だったと思います。

引いた相手にレアンドロ・ダミアンをどう生かすかという課題

柏は4-5-1の守備ブロックを形成して粘り強く守り、川崎は圧倒的にボールを支配するものの、なかなか崩しきれない展開が続いていました。家長の二発で均衡を破りましたが、組織うんぬんというより個人技と相手のミスがらみのCKですから、引いた相手に対して苦労していたのは事実です。

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