ガンバ大阪の味のあるサッカーはお好み焼きである。首位・川崎にも勝機ありと言える理由【Jラボ】
今週のJラボは首位・川崎フロンターレとの決戦に挑む2位・ガンバ大阪をピックアップ。盤石とはいえない戦いぶりながら、しっかりと勝ちを拾っていくガンバの味のあるサッカーを徹底解剖します。西部氏の見解は、首位の川崎相手にも勝機あり。はたしてその根拠とは? そしてフリーロール宇佐美が生むケミストリーとは?
まさに曲者。サッカーの自由を謳歌して、ホッとさせてくれるガンバ大阪の味のあるサッカー。使いどころの難しい宇佐美のフリーロールが生む化学反応とは?
週末の第8節は川崎フロンターレ対ガンバ大阪の1、2位対決があります。
4連勝で2位に浮上したG大阪は、何と言いますか「味のある」サッカーをしています。第7節のヴィッセル神戸戦はほぼ押されながらも2-0の勝利。その前のサンフレッチェ広島戦(1-0)も似たような感じです。
守備は固いですね。GK東口順昭の決定機を防ぐ力、三浦弦太を中心にしたDF陣は個人的にも組織的にもよく守れています。ラインコントロールがちゃんとしているのは宮本恒靖監督だからですかね。かつて日本代表ではフィリップ・トルシエ監督下でフラットスリーの申し子的な存在でした。
ただ、G大阪が堅守のチームかというと、ちょっとイメージが違います。全体の選手構成をみるとむしろ攻撃志向な気がします。パスワークも相変わらず上手いですし。つまり、意図的に守っているというより、攻めたいのに攻められないのが神戸戦だったのではないでしょうか。
神戸はポゼッションのチームです。押し込めるので守備はハイプレスが基調のはずなのですが、なかなかハマりませんでした。G大阪がテクニックあるので外されてしまうんですね。まあ、ドウグラスとアンドレス・イニエスタがいてハイプレスという難しさはあったにしても、G大阪にのらりくらりと外されていました。
では、G大阪が試合巧者かというとそれも何か違う感じ。負けそうな試合を勝っているのですから試合運びは上手いとは思うのですが、どちらかというと仕方なくそうなっている。すごく組織的でもない。何だろこれ、と思いながら見ていて、ポルトガルに似ていることに気づきました。ユーロ2016で優勝したポルトガルです。
(残り 1042文字/全文: 1948文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ