西部謙司 フットボール・ラボ

名古屋グランパスが強いのは必然である。攻撃型、守備型と苦難の道を経て手にした万能の武器とは?【Jラボ】

もはや勢いだけではない。この強さは本物だろう。リーグの主役を狙う名古屋グランパスが持つ強みとは? また少ないがらも懸念される材料とは?

Jリーグ随一の攻守のバランス。圧巻だった浦和レッズ戦 

名古屋グランパスが強い。再開後のリーグ7試合は5勝1分け1敗。ルヴァンカップの2試合も負けなし。

第9節終了時の順位は4位だが、名古屋は1試合少ない(新型コロナウイルス感染者が出たために延期)。現時点で上位にいるガンバ大阪とは引き分け、セレッソ大阪には勝っている。仮に勝ち点3をプラスすると、名古屋の順位は2位になるわけだ。

第9節の浦和レッズ戦は衝撃的な6-2だった。前半だけで5ゴール、前田直輝は1人で4ゴールをゲットした。

17得点はリーグ3位、失点の少なさでも4位。1試合少ないとはいえ、攻守のバランスの良さが表れている。

カウンターの上手さが◎。稲垣祥が今季最大の補強。多士済済の中でも光る成瀬竣平の才能 

システムは4-2-3-1。大勝した浦和戦ではマテウスを左SHに起用したのが良かったのではないかと思う。それまでは右サイドでの起用が多かったが、左利きなので右に置いてしまうとカットインしかしない。切り込んでの強烈なシュートはあるが、マテウスの最大の長所はむしろ縦への推進力だ。昨季の横浜F・マリノスでそうだったように、左サイドにいるほうが持ち味を発揮できる。

前線のタレントは強力だ。

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