西部謙司 フットボール・ラボ

総括:ガンバ大阪が完全体になるために必要なのは「意思」である【月刊「ガンバ大阪」最終回】

西部謙司のフットボールラボでは、これまでのレギュラーコンテンツにプラスして、毎月1つのクラブを重点的に取り上げて週1回程度のペース(月4回程度)で特集していきます。題して「マンスリー・クラブ・フォーカス(MCF)」。9月はガンバ大阪を大特集です。特集第6回目(最終回)はサンフレッチェ広島戦を振り返りつつ、ガンバ大阪の現在地を総括します。

怒涛の3連勝。スーパーだった倉田秋 

19節のサンフレッチェ広島戦に勝利して、ガンバ大阪が3連勝です。順位も7位に浮上していますね。

広島戦は倉田秋の活躍が光っていました。パトリックの競ったこぼれ球をコントロールしてボレーのドライブショットで先制。さらに絶妙のパスをDFの裏へ落してパトリックのゴールをアシスト。先制点の少し前から、倉田を中心に左サイドで執拗にパスを回すG大阪らしい攻め込みがあり、それが伏線になっていた感じです。

スコア的には快勝ですが、内容はどちらかというと押され気味。ずっと広島が攻めているかと思えば、逆にG大阪がしばらく攻め込む時間もあり、互いのターンが順番にあるという流れでした。前半に2-0としたので広島の攻撃が多めになったのでしょう。カウンターの応酬ではなく、「はい、今度は俺たちの番ね」という感じの攻め合いになっていたのは、どういうわけなんでしょうね。

9月の収穫は山本悠樹。選手の質は高いが、とらえどころのない現状を突き破るために必要なもの 

では今月のまとめです。G大阪、とらえどころがなかったです()

個々の能力は間違いなく高い。

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