【西部謙司の大予言】「時間」を操れるチームが2021年のJを制す! 失われゆくポジショナルプレーの優位性…
2019年、2020年のJリーグの傾向を見事に予測してきた西部謙司が占う2021年。世界でも日本でもポジショナルプレーが形骸化するなか、鍵を握るのは何なのか?
欧州でも日本でも…ポジショナルプレーの形としての影響力はすでに「ほぼない」 。似ているようで異なるバイエルンと川崎フロンターレの「速さ」とは?
2シーズン前の2019年あたりから、GKがビルドアップに組み込まれるようになっています。いわゆるポジショナルプレーの考え方が入ってきて、Jリーグのビルドアップ能力はかなり向上しました。
2020年もその傾向は続き、そのカウンターとしてハイプレスという流れも見えてきたわけですが、ビルドアップ重視は2021年も変わりないと思います。対抗措置としてのハイプレスも引き続き進捗があるでしょう。
ところで、ポジショナルプレーというのは概念ですが、実質的にはGKのビルドアップへの参加、MF落ちとSBの前進、それに伴うサイドアタッカーのハーフスペースへの移動。この3つですね。もちろん、これだけというのは乱暴な括り方ではありますが、J1においてはこの3点(というか2点)を抑えておけば、説明がついてしまうケースがほとんどだと思います。
では、先行してポジショナルプレーを実践しているヨーロッパは今どうなっているのかというと、そこはあまり関係ないのではないかという気がします。
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