現役GMが教えるJクラブ経営のリアルな見方(J論)

西部謙司 フットボール・ラボ

川崎フロンターレの異常な距離感。Jリーグを超えたパスワークの正体【Jラボ】

西部謙司のフットボールラボ、毎週金曜日は、テーマを見つけてJリーグを深堀するコラムをお届けするつもりです(あくまでつもりですので内容変更の可能性あり)。今週は川崎フロンターレの独特の「距離感」にフォーカスしてみました。Jリーグを超えたレベルに到達したこのフットボールの未来に、はたして何が見えるのか?

川崎フロンターレの異常すぎる近さでのパスワーク 

前倒し水曜開催の第11節、川崎フロンターレとセレッソ大阪の一戦はゴールの競演になりました。

大久保嘉人の、何をどうしても防げないようなシュートでC大阪が先制しますが、レアンドロ・ダミアンのボレーで川崎がすかさず同点。大久保の2点目は、2014年ワールドカップのギリシャ戦で内田篤人のクロスを外したのとそっくりな状況を決めていましたね。大久保、最多6本のシュートで2ゴール。川崎を出てからの数年間がウソのようです。

レアンドロ・ダミアンもヘディングシュートで2点目。そして真打登場、三笘薫でございます。右足アウトから右足インの抱え込みの変形エラシコから、ダミアンとのワンツーで突破してゴール。華麗すぎます。そのあともネットを揺らしたのですが、その前の状況でオフサイドだったようでノーゴールとなりました。

川崎の3点目で決勝点だった三笘の得点シーン、三笘がドリブルで仕掛けていくときにすぐ近くを味方が走っています。距離がすごく近いです。2メートルないんじゃないでしょうか。川崎は何度も非常に近い距離でのパスワークを見せていて、その近さは異常といっていいぐらいです。

Jリーグは全体に距離感近めの傾向はあるのですが、川崎ほど近いのは珍しい。ヨーロッパのチームではほぼないと思います。バルセロナやマンチェスター・シティが中央突破でゴチャゴチャするときぐらいでしょうか。川崎の近さは日本独特かもしれませんね。

「至近連係」を成立させている重要なポイント。欧州にもJにもないスタイルの未来は明るいか? 

開幕戦の家長昭博のヘディングシュートにつながったダミアンと田中碧のワンツーも近かったですが、C大阪戦では左サイドで顕著でしたね。

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