ポジショナル・プレーだけではない浦和レッズの進化。なぜ彼らはわざとマークされている味方にパスを出すのか?【Jラボ】
浦和レッズの戦術が完成度を上げている。いくつか見られる戦術的特徴のなかで今回は異彩を放つパスワークの「妙」に注目してみた。そして、小泉、明本に告ぐ第三のキーマンとは誰なのか? ポジショナル・プレーが標準化しつつあるJリーグの今後についても最後に考察する。
いよいよ浸透しはじめたポジショナル・プレー
第7節の鹿島アントラーズ戦は、浦和レッズにとって会心のゲームだったのではないでしょうか。結果は2-1ですけど、得点過程でハンドがあってノーゴールになった幻の3点目も鮮やかでしたし。
リカルド・ロドリゲス監督の戦術はかなり浸透してきたのではないでしょうか。いわゆるポジショナル・プレーですけど、ポジショニングが的確になってきた気がしますし、これをやるときの肝になってくるレーンの互換性もけっこうありそうです。この試合ではCFに武藤雄樹が起用されていて、いいところで中継点になっていました。
とにかく5レーンを的確に埋めること、それを活用すること。守備だと相手に真っ直ぐプレッシャーかけられるケースが多くなるので、ボールを奪いやすくなります。横から追われるのと、前または斜めから詰められるのでは、ボールホルダーへの圧迫感もパスコースへの制限もかなり違ってきます。
一見リスキーなパス交換に秘められた「狙い」。小泉&明本に続くリカルド・サッカーの申し子は西?
今回はワンポイントだけ。浦和のパスのつなぎ方に「おっ」と思いました。
(残り 904文字/全文: 1510文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ