【特別コラム】Jリーグのプレミア化はスーパーリーグの二の舞になるか?
きら星のごとく消えいりそうな欧州のスーパーリーグ構想だが、幾度となく報じられるJリーグのプレミアリーグ構想はどうなのか? 対岸の火事だと思って眺めていてもいいのか? 我らが西部氏は油断すべきではないと警鐘を鳴らす…。
「冗談かと思ったら、冗談だった」スーパーリーグ構想
さすがカルロ・アンチェロッティ監督ですね。あっというまに瓦解したスーパーリーグ構想ですが、これについて聞かれた答えが、
「冗談かと思ったら、冗談だった」
はい、そのとおりでございます。現場の選手、監督、そしてファンでスーパーリーグに賛成している人って、いたのでしょうか。経営者たちだけで勝手に話を進めてしまったのがダメでしたね。イングランドの6クラブが抜けて、イタリアも抜けて、残ったのがレアル・マドリーとバルセロナだけというのが何とも。フロレンティーノ・ペレス会長、こうなるとちょっとかわいそうに思えてきます。
ビッグクラブが「お金」しか考えていないのはそうなのですが、UEFAやFIFAにそれを非難されるいわれはないでしょうね。あっちはもっと酷いですから。ビッグクラブは少なくとも自分たちのクラブを立て直そうと必死だったわけで、コソコソと私腹を肥やす連中よりはマシというものです。
ところで、Jリーグも「プレミアリーグ」を作ろうという機運があるみたいです。いや、正確にはあるのかないのかよくわからないのですが、ちょっと前に報道されていたのは、10~14クラブでプレミアリーグをJ1の上に作り、外国人枠も撤廃というものでした。続報がないので観測気球みたいなものなのでしょう。ただ、欧州のスーパーリーグもそうかと思っていたら急に本気出してきたので油断はできません。
というわけで、今回は日本のプレミアリーグどうよ? ということで。
「儲かる」だけで突っ走ると確実に失敗する
話の根本部分はスーパーリーグと似ています。要は「お金」の話ですね。
もっと儲けたい、というか儲かるだろ、構造変えればいけるでしょ。なぜかそう考えるんですよね、ビジネス関係の方々は。まあ、ビジネスの観点からすればそうなんでしょう。
ところが、サッカーって根本がビジネスではないんですよ。
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