ポジショナル・プレーが浸透したJリーグでこれから起こること【Jラボ】
急速にポジショナル・プレーが標準装備になりつつあるJリーグ。そのなかで優位性を発揮できるチームはどこになるのか? 何が勝敗を分けるのか? 占っていく。
ポジショナル・プレーは交差点の信号機
「8人制サッカーの教科書」(内藤清志著・カンゼン)という本の中、「サッカーの交通整理」という見出しでこのような文章がありました。交差点にたとえると、そこで車同士がドライビングテクニックを駆使して事故が起こらないようにするのが「日本」だとすると、交差点に信号をつけて、最低限のドライビングテクニックさえあれば事故が起こらないようにするのが「スペイン」だと。
「サッカーにおける原理原則」について書かれた箇所なのですが、これはポジショナル・プレーにもそのまま当てはまる話かなと思います。
J1ではポジショナル・プレーを導入しているチームが急に増えた感じがします。以前から取り組んできた川崎フロンターレ、横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸、大分トリニータに加えて、リカルド・ロドリゲス監督を招聘した浦和レッズ、徳島ヴォルティス、効果絶大のサガン鳥栖など、ほとんどのチームが濃淡の差はあれ取り入れているのではないでしょうか。
上手くいっているチーム、それほどでもないチームはありますが、ポジショナル・プレーを交差点の信号機とするなら、そりゃあ信号があったほうが事故は少なくなるわけで、導入しない手はないのかなと思います。
交差点にしっかり「信号」をつけた鳥栖、ラウンド・アバウトな川崎、小泉佳穂が交通整理する浦和
交差点ついでになりますが、「ラウンド・アバウト」というのをご存知でしょうか。
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