降格圏でも悲観する必要ナシ。3-4-2-1の模範・大分トリニータの洗練された戦術「追い込み漁」とは?
降格圏でも悲観する必要がない大分のサッカー。毎年主力を引き抜かれながらこのクオリティのサッカーをできていることに胸を張っていいと西部氏は指摘する。洗練された戦術の特徴とは? そして課題とは? 3-4-2-1の模範と言える大分のサッカーに迫ります。
毎年主力を引き抜かれてもこのクオリティはむしろ立派
第12節の清水エスパルス戦に1-0で勝利し、大分トリニータが連敗を脱出しております。7連敗だったんですね。
決勝ゴールの町田也真人は前節も2得点していて好調です。上手くて賢くて走れる。後方からのパスを引き出して、さらに前線へ走りこみ、守備も献身的でした。
ジェフユナイテッド千葉時代によく見ていた選手ですが、当時スパイクはプーマのパラメヒコしか履かないし、髪を切るのは浦和時代からの店で髪型も常に同じと、妙に保守的でした(笑)。今は髪の毛もメッシュ入ってますし、シューズもスボルメだし、ベテランになったんですね。
負けが続いていたとはいえ、大分のプレーぶりが極端に悪かったわけではないと思います。主力が引き抜かれていくチームですから、なかなか右肩上がりにならないのは悩みですが、戦術的には洗練されているといっていいのではないでしょうか。
今回は清水を完封した守備を中心に見ていきたいと思います。
独創的な「五角形の追い込み漁」。悲観する必要はないが散見される「もったいない」ケース
大分といえば3-4-2-1、ミシャ式継承型ですが、この型も年々変化しています。
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