西部謙司 フットボール・ラボ

川崎が誇る「日本のダニエウ・アウベス」と鹿島の若き司令塔がアシスト王有力も…脅威の精度を見せるマリノスの名クロッサーにも注目。得点王のダークホースは浦和の貴公子!【J1前半戦総括②】

トップスコアラーの電撃移籍濃厚で得点王争いはさらに混戦模様に。本命候補2人を脅かす勢いを見せるのは浦和の新エースだがはたして? またさらに混戦模様のアシスト王争いは川崎、鹿島、福岡の選手たちが有力だが、こちらは面白い傾向も見られる。

アシスト王レースで注目は川崎が誇る「日本のダニエウ・アウベス」と鹿島不動の司令塔となりつつある若き才能も…効率ではダントツのマリノスの職人的サイドアタッカー 

古橋亨梧のセルティックへの移籍が合意したようですね。今季J120試合に出場して14ゴール。現時点でリーグ得点王です。

今季のヴィッセル神戸は古橋の活躍なしには語れません。DFの背後をとるのが上手く、セルジ・サンペールからの縦パスで裏抜けするホットラインがあります。ドリブルでの仕掛けや突破、コンビネーション、自陣深くから長い距離をドリブルで持っていく単独カウンターなど八面六臂のプレーぶりでした。

セルティックといえばアンジェ・ポステコグルーが監督に就任しています。古橋のことはよく知っているでしょう。全然知らない同士よりも早く信頼関係が築けそうですね。

古橋に続くのは12ゴールの3人。レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)、オナイウ阿道(横浜F・マリノス)、アンデルソン・ロペス(北海道コンサドーレ札幌)。アンデルソン・ロペスはすでに武漢足球へ移籍しているので、今季の得点王を争うのはレアンドロ・ダミアンとオナイウになりそうです。

この4人に関しては、やはり攻撃力のあるチームでプレーしているのは大きいと思います。川崎、横浜FMはそれぞれ51得点、39得点のリーグ1位、2位の得点力。札幌は6位の27得点ですが、チャンス構築率(シュート数÷攻撃回数)では川崎に次ぐ2位なんですね。5位が前田大然(横浜FM)、6位小林悠(川崎)、7位三笘薫(川崎)、山下敬大(サガン鳥栖)、ディエゴ・オリヴェイラ(FC東京)となっていて、チームの攻撃力に個人の得点も比例しているようです。

得点王の本命はレアンドロ・ダミアンとオナイウとして、ダークホースをあげるならキャスパー・ユンカー(浦和レッズ)でしょう。

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