川崎フロンターレはなぜ失速? 最大の問題点と見過ごせない“劣化”
ここ3試合で勝ちなしと圧倒的な強さにかげりが見え始めた川崎フロンターレ。主力の移籍やケガが相次ぎ、一時的な不調と見ることもできるか、チームの根幹と言える部分で見過ごせない劣化現象も起きている…。
優勝できなかった2年前に近い状況
川崎フロンターレがついに今季初黒星、さらに横浜F・マリノスが1ポイント差まで詰めてきました。ここまで前シーズン同様の独走かと思われた川崎ですが、3試合で2分1敗と東京五輪以後に勝てなくなりました。
三笘薫と田中碧の移籍がやはり大きく響いている感じがします。川崎らしさは相変わらずなのですが、全体に精度と強度が落ちている。パスミスが増えていますし、アタッキング・サードでテンポアップできない場面も目立ちます。
柏レイソルに0-0、サンフレッチェ広島に1-1、そして第27節のアビスパ福岡戦は0-1。ジョルディ・クルークスの強烈な一発に沈んでいます。
福岡にすれば「してやったり」でしょうね。けっこう先発を替えてスタートして、60分まではしっかり守ろうというプラン。61分の3枚替えで、前寛之、山岸祐也、ジョン・マリを投入して流れを変えて攻勢に出ると、クルークスが右45度から鋭く巻いていくミドルシュートを突き刺しました。82分からは5-4-1で守り切っています。
川崎の状態がひどく深刻というわけではありません。川崎らしさはちゃんと維持しています。ただ、田中がいないことで中盤の支配力は落ちていると思いますし、決定機製造マシーンの三笘もいない。2年前に優勝できなかった川崎に近いかもしれません。
三笘薫と田中碧の移籍で揺らぐチームの根幹部分と気になる劣化
とはいえ、ボールは支配していますしチャンスもそれなりに作れているので、最大の問題点はフィニッシュということになります。
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